アーティストの「生活」に焦点
今年3月に開館20周年を迎える東京都現代美術館がARTIST’S GILD(アーティスツ・ギルド)と共同企画したトークセッション「ARTISTS’ GUILD:生活者としてのアーティストたち」が2月21日・22日の2日間の日程で開催される。
ARTIST’S GILDはアーティストによる、アーティストのための会員制芸術支援システム。田中功起、奥村雄樹ら主に映像を扱うアーティストによって結成。作品制作や展示のために必要な機材を共有するシステムを構築するなど、日本のアーティストが置かれている環境を改善することを目的に2009年より活動している。今回のトークセッションでは「アーティストの生活」に焦点を当て、制度、教育、政治、経済、作品の残し方など様々なトピックを議論。各日の最後には誰もが参加できる「大討論カフェ」が用意されている。
プログラム・参加者(2月21日)
◇芸術の権利(11:00~13:30)
相馬千秋(アートプロデューサー、NPO法人芸術公社代表理事)、藤田直哉(評論家)、山本和弘(栃木県立美術館シニア・キュレーター)、吉澤弥生(社会学者) ほか
◇学校をつくろう1(14:30~16:00)
伊藤亜紗(東京工業大学准教授)、小澤慶介(NPO法人AIT/十和田市現代美術館チーフキュレーター)、城一裕(情報科学芸術大学院大学[IAMAS]講師)、平倉圭(横浜国立大学准教授)
◇芸術の現実(14:30~16:00)
山本和弘(栃木県立美術館シニア・キュレーター)、吉澤弥生(社会学者)
◇芸術の政治(16:15~17:45)
遠藤水城(インディペンデント・キュレーター)、清水知子(筑波大学准教授)、帆足亜紀(アートコーディネーター/横浜トリエンナーレ組織委員会事務局長)、柳幸典(現代美術家)
◇学校をつくろう2(16:15~17:45)
有吉徹(東京造形大学学長)、飯吉透(京都大学高等教育研究開発センター長・教授)
プログラム・参加者(2月22日)
◇社会におけるオルタナティブなシステムの事例(11:30~13:30)
小林晴夫(blanClassディレクター)、西辻一真((株)マイファーム代表取締役)、山下陽光(途中でやめる デザイナー)
◇芸術の提案(11:30~13:30)
吉本光宏(ニッセイ基礎研究所研究理事)
◇芸術の未来(14:30~16:00)
◇作品のマニュアルのマニュアル(14:30~16:00)
有元利彦(HGURE17-15cas代表)、蔵屋美香(東京国立近代美術館美術課長)、中川陽介(映像作家/アーティスト)、眞島竜男(アーティスト)
プログラム・参加者(2月21日・22日)
◇ガスヌキカフェ
訪問者のガス抜きを目的に、会場で行われるトークの中継や放送局「生計ラジオ」を併設。
杉田敦(美術批評家)、豊嶋康子(アーティスト)、深田晃司(映画監督)、眞島竜男(アーティスト)
【日時】2015年2月21日(土) 10:30~20:00、22日(日) 11:30~17:45
【会場】東京都現代美術館 講堂・第1研究室・第2研修室
【料金】無料
【関連リンク】東京都現代美術館
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