国際交流基金は3月22日、2015年10月に開幕する米国ワシントンDC・フリーア|サックラー美術館“Lineage of Elegance: Tawaraya Sōtatsu”「俵屋宗達と雅の系譜(仮称)」を記念したシンポジウムを、上野の東京藝術大学大学美術館で開催する。
同展は、日本国外では初めてとなる大規模な宗達展。世界最大の博物館群として知られるスミソニアンの一部で、アジア美術を専門とするフリーア美術館所蔵の「松島図屏風」、「雲龍図屏風」など国宝級の傑作をはじめ、世界各国より集まった70点以上の作品が展示される(2015年10月24日~2016年1月31日)。
シンポジウムのテーマは「なぜ、今、宗達なのか」。同展に携わる日米両国のキュレーター及び学術委員会の委員が、宗達の謎に迫るとともに、ゲストパネリストに画家の山口晃氏を交えて討論を行う。パネリストは古田亮(東京藝術大学大学美術館准教授)、ジェームス・ユーラック(フリーア|サックラー美術館シニア・キュレーター)、仲町啓子(実践女子大学教授)、奥平俊六(大阪大学大学院教授)、ユキオ・リピット(ハーバード大学教授、ビデオ参加) 。また、シンポジウムの間、同大所蔵の「雲龍図屛風」(複製)、「伊勢物語図」を特別展示、加えて宝生流シテ方能楽師の髙橋憲正氏が謡を披露する。事前申込制(定員100名)、参加費無料。
【関連リンク】国際交流基金「俵屋宗達」展開催記念シンポジウム