MONO-HA: WORKS ON PAPER
1969年の関根伸夫の個展開催を皮切りに、「もの派」のアーティストたちの展覧会を数多く開催してきた東京画廊+BTAP。今回、そのドローイングに光を当てた展覧会「MONO-HA: WORKS ON PAPER」展が3月7日(土)より開催される。
近年世界的な評価の高まりとともに、展覧会の機会も増加している「もの派」。その作品の性質から、通常はインスタレーションや立体作品に注目が集まることが多いが、今展では榎倉康二、狗巻賢二、小清水漸、李禹煥、関根伸夫、菅木志雄、成田克彦、吉田克朗のドローイング作品のみを展覧する。たとえば、榎倉康二の<Figure B-No.61 のためのドローイング>(1985)のようなエスキースは、ある別の作品に至る過程として存在している。一方、菅木志雄が1975年に制作したドローイング群は、様々な素材、技法を用いた作品であり、実験的でありつつも自立した作品と言うべきものだ。今展ではこれら様々なドローイングの有り様を通して、各アーティストの思考と実践を検証し、それぞれの特異性を再考する。
なお、東京都現代美術館では3月22日まで、菅木志雄の70年代の作品に迫る「菅木志雄 置かれた潜在性」が開催中。あわせてチェックしたい。
【会期】2015年3月7日(土)~4月11日(土)
【会場】東京画廊+BTAP(東京都中央区銀座8-10-5 第4秀和ビル7階) TEL 03-3571-1808
【休廊】日・月曜・祝日
【開廊】11:00~19:00(火-金)、11:00~17:00(土)
【料金】無料
【関連リンク】東京画廊+BTAP