【受賞】 第24回 林忠彦賞に中藤毅彦氏

2015年02月20日 18:04 カテゴリ:最新のニュース

 

受賞作は、都市の姿を捉えた写真集『STREET RAMBLER』

 

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受賞者の中藤毅彦氏

太宰治や坂口安吾などの文士を収めたスナップで知られる写真家・林忠彦(1918~90)の業績を記念し、彼の故郷である山口県周南市が1991年に創設した林忠彦賞(公益財団法人 周南市文化振興財団主催)。林の精神を継承し、それを乗り越え未来を切り開く写真家の発掘を目的に、自薦、推薦から選考委員5名(細江英公委員長、大石芳野、笠原美智子、河野和典、有田順一の各氏)により選ばれる。

 

第24回(2014年度)の受賞作品は、応募総数116点の中から、中藤毅彦(なかふじ たけひこ)氏の写真集『STREET RAMBLER』(Gallery Niepce刊)に決定した。中藤氏は、1970年東京都生まれの現在44歳。1994年に東京ビジュアルアーツ写真学科を卒業。作家活動と共に、新宿区四谷三丁目にてギャラリー・二エプスを運営している。2013年には、第29回東川賞特別作家賞を受賞した。

 

東京で生まれ育った氏は、一貫してストリートスナップを撮り続けてきた。世界各国の都市を訪ねるうちにそれぞれの雰囲気の違いに興味を惹かれ、2001年に初めて東欧の旧社会主義国を訪れてからは、都市の持つ歴史的意味合いにも思いを馳せるようになる。本写真集にはこのような観点から、キューバの首都ハバナ、ニューヨーク、モスクワ、上海、パリ、ベルリン、そして東京といった20世紀に劇的な変化を遂げた各都市の風景と、そこに生きる人々の姿が収められている。卓越した技術で表現された、粗い粒子と白黒のハイコントラストの画面は、都市の姿を生き生きと見る者の眼に訴えかける。

 

受賞記念展は、4月17日(金)~23日(木)東京・六本木・富士フイルムフォトサロン、5月15日(金)~24日(日)周南市美術博物館、11月29日(日)~12月13日(日)北海道・東川町文化ギャラリーを巡回する。

 

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【関連リンク】 林忠彦賞

 

(作品は上からニューヨーク、ハバナ、モスクワ・サンクトペテルブルク、ニューヨーク、パリ)

 


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