日産自動車株式会社が創業80年を迎えた2013年に設立された「日産アートアワード」の2回目の開催が決定した。同賞は現代美術における優れた日本人アーティストの活動を支援し、次世代へと続く日本の文化発展の助力になることを目指して発足。前回はグランプリに宮永愛子氏が選出され、大きな話題を呼んだ。
今回の選考課程は前回同様、10名のアートプロフェッショナルにより推薦された約40名のアーティストの中から、5月に国際審査委員がファイナリストを選出。その後2015年11月にBankART studio NYK(横浜市)にて開催される展覧会での作品展示と最終審査を経て、グランプリ受賞者が決定する。今回のグランプリ受賞者には、その後のアーティストの活動が海外のアートシーンに直接のつながりを持ち、さらなる飛躍の契機となることを期待し、賞金300万円に加えて、ロンドンの歴史あるアートセンター「カムデン・アーツ・センター」の協力を得ながら、2カ月間にわたるロンドン滞在の機会が提供される。なお今回の審査委員及び推薦委員は以下の通り。
■国際審査委員
南條史生(森美術館館長) *審査委員長
ジャン・ド・ロワジー(パレ・ド・トーキョー館長)
ラーナ・デヴェンポート(オークランド美術館館長)
ジェニー・ロマックス(カムデン・アーツ・センター館長)
ユージン・タン(シンガポール国立美術館館長)
■候補者推薦委員
崔敬華(東京都現代美術館学芸員)
原久子(大阪電気通信大学総合情報学部教授)
服部浩之(青森公立大学国際芸術センター青森[ACAC]学芸員)
保坂健二朗(東京国立近代美術館主任研究員)
飯田志保子(東京藝術大学美術学部先端芸術表現科准教授)
ルーベン・キーハン(クイーンズランド・アートギャラリー | ブリスベン近代美術館アジア現代美術キュレーター)
近藤健一(森美術館キュレーター)
ロジャー・マクドナルド(NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]副ディレクター)
小川希氏(Art Center Ongoing代表)
高橋瑞木(水戸芸術館現代美術センター学芸員)