江戸の浮世絵に培われた木版技術を保存し、技術後継者の育成に努める公益財団法人アダチ伝統木版画技術保存財団(東京都新宿区)は、設立20周年を記念した企画展を財団の常設展示場にて3月3日より3期にわたり開催すると発表した。
企画展の第1弾は現在水戸芸術館で個展を開催している現代美術家・山口晃が絵師として浮世絵を描き、選び、語る展覧会。2012年の「日本橋-描かれたランドマークの400年」展にあわせ制作した現代の浮世絵「新東都名所 東海道中 日本橋改」と、昨年制作され話題を呼んだ新東都名所第2弾「芝の大塔」の2作品を制作工程と共に紹介する。また、山口独自の視点で選んだ6大絵師(春信・歌麿・写楽・北斎・広重・国芳)のアダチ版復刻浮世絵10点がコメントとともに展観されるなど、。
また会期中3月7日以降には「新東都名所」の第3弾画稿が発表される予定となっている。
なお、企画展の第2弾は「現代アーティスト×アダチ版画」(会期:3月17日~29日)として財団監修のもと、アダチ版画研究所の職人がこれまで制作ししてきた現代木版画の数々を一堂に紹介。第3弾「ブラジルアーティスト×アダチ版画」(会期:4月を予定)ではブラジルのアーティスト10名の紹介と木版画作品、そして制作工程などを展観する。
【会期】2015年3月3日(火)~15日(日)
【会場】アダチ版画研究所 目白ショールーム(東京都新宿区下落合3-13-17) TEL 03-3951-2681
【休廊】月曜・祝祭日
【開廊】火~金曜=10:00~18:00/土・日曜=10:00~17:00
【料金】無料
【関連リンク】アダチ版画研究所