東京都新宿区のエプソンイメージングギャラリー エプサイトで、今日、世界で最も有名であろうアウトサイダー・アーティスト、ヘンリー・ダーガー(1892~1973)の謎に迫る写真展が開催されている。
1892年、アメリカ・シカゴに生まれたヘンリー・ダーガーは、19歳の時から亡くなる半年前までのおよそ60年間、病院の掃除人として働きながら、アパートの自室で一人物語を書き続けた。彼の死の直前になって初めて発見されたこの『非現実の王国で(原題:In The Realms of the Unreal)』は、およそ300枚の挿絵、1万5,000ページ以上におよぶテキストからなる壮大なもので、独特な色彩と謎に満ちた奇抜な世界観は、今なお多くの人々を惹きつけてやまない。
今展に出品されているのは、ダーガーの部屋が取り壊される半年前の1999年に写真家・北島敬三(1954年長野県生まれ)が撮影した貴重な記録を、最新のプリント技術でより鮮明に表したもの10点。主を失った部屋の中、点在する写真や絵の切り抜き、ひしめく画材、手製の本など数々の痕跡は、あなたに何を語りかけてくれるだろうか。3月12日まで。
北島敬三写真展「ヘンリー・ダーガーの部屋」
【会期】 2015年2月20日(金)~3月12日(木)
【会場】 エプソンイメージングギャラリー エプサイト(東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビル1階)
【TEL】 03-3345-9881
【休廊】 日曜
【開廊】 10:30~18:00
【料金】 無料
【関連リンク】 エプソンイメージングギャラリー エプサイト