【ニュース】犬島「家プロジェクト」C邸、下平千夏「エーテル」を公開決定

2015年02月27日 13:16 カテゴリ:最新のニュース

 

 

「ベネッセアートサイト直島」が2013年に開設した犬島「家プロジェクト」C邸は、瀬戸内国際芸術祭2016に向けて展示替えを行い、若手アーティスト・下平千夏によるインスタレーション「エーテル」を、2015年3月21日(土・祝)より一般公開する。

 

 

下平千夏は1983年長野県生まれ。85年から90年までシンガポールで過ごし、帰国後、武蔵野美術大学、東京藝術大学大学院で学んだ。

 

今回展示する「エーテル」は、建築工事などで使われる水平を示すための「水糸」を用いたインスタレーション。水糸のまるで光の線のようにも見える鮮やかな強い黄色を建物の空間に縦横無尽に張り巡らし、見えない領域を可視化する試みだ。空間に現れた光の線は、互いにつながり、光の溜まりを創る。その光の溜まりはハンモックのように編まれ、そこに鑑賞者は滞在することが出来るようになっている。現在、アーティストは犬島に滞在し、制作を続けている。ときには島の人々と一緒に水糸を編む姿も見られるかもしれない。

 

犬島「家プロジェクト」は、アーティスティックディレクターに長谷川祐子、建築家に妹島和世を迎え、2010年から開始しているプロジェクト。犬島の集落再生を目指してスタートしたもので、現在は「桃源郷」をテーマに、「F邸」「S邸」「A邸」「C邸」「I邸」の5つのギャラリーと集落内に若手作家の作品を展示している。「C邸」は、もとは「町会邸」と呼ばれ、島の人々が集う場所として機能していた歴史を持つ。妹島は、もとあった太く、うねるような梁を磨き直して使用しており、今回の展示ではその梁や空間も見ることが出来る。

 

 

 

 

【関連リンク】 ベネッセアートサイト直島

 

【関連ページ】瀬戸内国際芸術祭2016、実施計画を発表

 


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