Maki Fine Artsが移転後初の展覧会開催　加納俊輔「Cool Breeze On The Rocks」

ホーム > ニュース・展覧会情報 > 最新のニュース > Maki Fine Artsが移転後初の展覧会開催　加納俊輔「Cool Breeze On The Rocks」

Maki Fine Artsが移転後初の展覧会開催　加納俊輔「Cool Breeze On The Rocks」

2015年03月03日 14:47　カテゴリ:最新のニュース

アーツ千代田3331に居を構えていたMaki Fine Arts(ディレクター：牧高啓)が新宿区改代町にスペースを移転、4月4日よりこけら落とし展覧会、加納俊輔個展「Cool Breeze On The Rocks」が開催される。

加納は1983年大阪生まれ。これまでの写真表現の枠組みを超えた新たなアプローチにより、写真/イメージの解釈の可能性を示唆する作品を発表しており、2014年には愛知県美術館でのグループ展「これからの写真」、資生堂ギャラリーでの個展、第8回shiseido art egg 「加納俊輔 | ジェンガと噴水」で注目を集めた。

加納俊輔「specious notion_17」2015年、Type C print　1000×1381mm, Edition 3

同ギャラリー3回目の個展となる今展では、写真作品「specious notion」シリーズから、昨年オランダで撮影した作品を中心に展開する。「specious notion」は2011年から制作を始めたシリーズ。一見すると街中にありふれた光景をとらえたスナップのようだが、その画面をよく見ると、前にあるものが後ろに見えたり、対象物の前後関係、実際の距離感が分かりにくく、曖昧になっている作品。奥行きを感じさせず、まるで切り取られた断面を貼り合わせ、いくつもの「階層(レイヤー)」を複合、または圧縮させたような画面が特徴的で、3次元の風景の「平面性」を鑑賞者に意識させる。