「新美術新聞」2015年3月11日号(第1370号)を発行しました。
今号1面トップでは、日本画家・平松礼二の日本橋三越での新作展「東京・パリ・ノルマンディー 平松礼二展―ジャポニスムの故郷を訪ねて」を、東京工芸大学の石川健次教授の寄稿を通じてご紹介。印象派の巨匠・モネに大きな影響を受け、90年代より「ジャポニスム」をテーマとした制作を続けてきた平松は、一昨年にはフランス、昨年にはドイツでの個展を相次いで成功させ、日本を代表する画家として国内外で注目を集めています。今展はまさにその「凱旋展」と呼べる展覧会。帰国後も休まず描き続けた新作40点が並ぶさまをぜひご覧ください。
また、今号では、3月14日の北陸新幹線開業を記念した特集を実施しています。石川県立美術館、富山県立近代美術館、金沢21世紀美術館の嶋崎、雪山、秋元館長の鼎談に、富山・石川にゆかりのある作家たちによる特別寄稿を掲載。編集部おすすめのアートスポットをピックアップしたガイドマップもご活用ください。
◆2015年3月11日号のラインナップ
【展覧会紹介】
東京・パリ・ノルマンディー 平松礼二展―ジャポニスムの故郷を訪ねて(日本橋三越本店本館6階 美術特選画廊/寄稿=東京工芸大学教授・石川健次)、バーネット・ニューマン 十字架の道行き(MIHO MUSEUM/寄稿=MIHO MUSEUM学芸員・髙橋夕美恵)、前川泰山 珊瑚と生きて~可能性を求めつづけて~(高知市文化プラザ かるぽーと7階第1展示室) ほか
【北陸新幹線開業記念特集】
[特別鼎談]北陸の芸術文化と未来(石川県立美術館 嶋崎丞館長×富山県立近代美術館 雪山行二館長×金沢21世紀美術館 秋元雅史館長) ほか
【レポート】
阪神淡路大震災から20年/東日本大震災から4年―それぞれの現在=新美術新聞編集部 油井一八
【美術界ニュース】
〈「第7回絹谷幸二賞」に谷原菜摘子氏、奨励賞に久松知子氏〉、〈「第8回 はるひ絵画トリエンナーレ」大賞に興津眞紀子氏〉、〈上野3館国立館共通パスポート「UENO WELCOME PASSPORT」発売〉 ほか
【好評連載】
PARIS発=安部雅延「賛否両論のクーンズ」
【寄稿】
追悼:中岡吉典氏=千葉成夫(美術評論家・中部大学教授)
「新美術新聞」情報 http://www.art-annual.jp/news-paper/