美術分野の若手芸術家及び美術の専門職員に対する助成などを行う公益財団法人ポーラ美術振興財団(理事長・鈴木郷史)が16日、平成27年度の助成先を発表した。(1)若手芸術家の在外研修助成は18件、(2)美術館職員の調査研究に対する助成は12件、(3)美術に関する国際交流の助成は12件で、合計採択数は42件、助成金総額は9,574万円となる。採択者は以下のとおり。(敬称略)
(1)若手芸術家の在外研修助成
若手美術家の海外での研修を援助、助成し、更に活発な創作活動を奨励しようとするもの。※()は最終学歴
・池田剛介(東京藝術大学大学院美術研究科修士課程先端芸術表現専攻修了)
・今在家祐子(神戸女学院大学文学部総合文化学科)
・今村綾(京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程芸術専攻修了)
・内海昭子(東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了)
・長内裕美(お茶の水女子大学文教育学部芸術表現行動学科舞踏教育学コース)
・金井学(東京藝術大学大学院美術研究科)
・川久保ジョイ(筑波大学第二学群人間学類心身障害学専攻)
・木村恒介(東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了)
・金瑞姫(東京藝術大学大学院美術研究科修士課程先端芸術表現専攻修了)
・琴仙姫(東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現領域後期博士課程)
・滝沢典子(多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻)
・冨田香代子(札幌市立大学デザイン学部デザイン科メディアデザインコース)
・中村亮一(東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻領域入学)
・林加奈子(東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現学科修了)
・廣瀬菜々(京都精華大学大学院芸術研究科修士課程修了)
・堀川すなお(京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画分野修了)
・村上亘(国立カールスルーエ造形大学メディアアート学部写真科在学中)
・山本浩貴(一橋大学社会学部宗教社会学専攻)
(2)美術館職員の調査研究助成
美術館等に勤務する学芸員等専門職員の調査研究を援助、助成し、美術館職員の資質の向上をはかるとともに、美術館の発展に寄与しようとするもの。※()は所属機関・職名
・五十嵐理奈(福岡アジア美術館学芸員)
・小勝禮子(栃木県立美術館学芸課長)
・坂上しのぶ(ヤマザキマザック美術館学芸員)
・高嶋美穂(国立西洋美術館研究補佐員)
・竹葉丈(名古屋市美術館)
・田中善明(三重県立美術館学芸普及課長)
・田林朝子(大和文華館学芸部員)
・土岐美由紀(北海道立近代美術館主任学芸員)
・中田智則(茨城県天心記念五浦美術館主任学芸員)
・長久智子(愛知県陶芸美術館学芸員)
・橋本梓(国立国際美術館学芸課主任)
・吉岡知子(埼玉県立近代美術館学芸員)
(3)美術に関する国際交流助成
美術に関する国際的な活動を援助、助成し、文化交流の活性化に寄与しようとするもの。※()は開催地・開催時期(予定)
・特別展「蘇州の見る夢―明・清時代の都市と絵画―」国際シンポジウム
(大和文華館・10/31~11/1)
・国際シンポジウム 日韓近代美術家の眼―「朝鮮」で描く
(神奈川県立近代美術館・4/4~4/5)
・国際シンポジウム”A Study of Modern Japanese Sculpture”
(武蔵野美術大学・5/15~5/16)
・「ホテル・デ・インミグランテス」中之条ビエンナーレ2015国際シンポジウム
(中之条ビエンナーレ・9/5~9/13)
・色を紡ぐ 人間国宝の着物展(仮)
(ドイツ ベルリン市 ブローハン美術館・6/18~9/6)
・鈴木昭男 米国でのふたつの展覧会の開催
(ポートランド・9/10~9/30、ニューヨーク・10/4~11/14)
・「描かれる事から形へ:手作業の方法」展
(シドニー ブラックタウンアートセンター・8/27~10/3、パラマッタアーティストレジデンシー・7/30~8/30)
・タデウシュ・カントル生誕100周年記念事業「カントルへのオマージュ」(仮)
(京都市立芸術大学ギャラリー他・10/10~11/15)
・南砺市いなみ国際木彫刻キャンプ2015
(南砺市・井波別院瑞泉寺境内、井波総合文化センター・8/18~9/20)
・(仮称)風景/軌跡と再生
(ドイツ・4/1~9/13)
・海外アーティスト講演、ワークショップ事業
(東川町農村環境改善センター、道の駅「道草館」他・8/8~8/9)
・国際シンポジウム「北欧の近代美術とジャポニスム」
(国立西洋美術館講堂・10/31)
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