マスク展 謳え、踊れ、驚異の‘ハイブリッド’たちよ —
2006年にパリ、セーヌ河岸にオープンしたフランス国立ケ・ブランリ美術館。同館が誇るアフリカ、アジア、オセアニア、アメリカから集められたマスク(仮面)のコレクションを日本国内で初めて紹介する展覧会「マスク展」が東京都庭園美術館で開催される。
仮面は、肉体と意思をもつ人間と、それを取り巻く世界の境界に位置する存在。人は動物や精霊や神々、そして物語の登場人物を模った仮面を纏い、時に音楽やリズムとともに踊り、舞い、それと一体化することによって、我と仮面(=他者)という両者の力を併せ持つ存在(‘ハイブリッド’)となって、未知なる時空の扉を開こうとした。それぞれの土地の特質や文化を背景に、人々の様々な願いが反映された仮面たちは、溢れる想像力に満ちたユニークなかたちや素材、スケール感によって生み出されている。
今展では、約100点の「今」に伝えられるマスクの生き生きとした魅力を展覧し、その表現の本質に迫る。
【会期】2015年4月25日(土)~6月30日(火)
【会場】東京都庭園美術館(東京都港区白金台5-21-9) TEL03-5777-8600(ハローダイヤル)
【休館】第2・第4水曜日(祝日の場合はその翌日)
【開館】10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)
【料金】一般1,200円 大学生(専修・各種専門学校含む)960円 中・高校生・65歳以上600円
※ドレスコード割引「マスク(仮面)」 今展のテーマに因み、マスク(仮面)及び顔のモチーフや模様を身に着けて来館の場合は100円引きで観覧可(他の割引との併用不可)。
*医療用のマスクは割引対象外。
*来館者と作品の安全確保のため、展示室内でのマスク(仮面)の着用は不可。展示室以外でも警備上、マスク(仮面)を外す必要有。
【関連リンク】東京都庭園美術館
■記念シンポジウム
【日時】2015年4月25日(土) 14:00-16:00
【会場】東京都庭園美術館 新館ギャラリー2
【講師】「マスク―精霊たちの美」イヴ・ル・フル(ケ・ブランリ美術館 本展エグゼクティヴ・キュレーター)
「美術館という異界―プリミティヴ・アートは超えられるか」川口幸也(立教大学文学部教授)
※入館者対象・無料・事前申込み不要