近代日本彫刻とはどのようなものであったのか
西欧の研究者が日本の近代彫刻を紹介するこれまでにない試みとして、エドワード・アーリントン教授(ロンドン大学スレード校大学院)の協力のもと、イギリス・リーズにあるヘンリー・ムーア・インスティテュートによって企画、今年1月から4月までイギリスで開催された「近代日本彫刻展」が武蔵野美術大学 美術館・図書館で開催される。
西欧の視座から日本の近代彫刻とその歴史を見直すことで、日英の双方が「彫刻」についての認識を深める一方、イギリス展を契機に西欧においても「近代日本彫刻」が新たな研究分野として確立することを目指して本国で開催された今展。日本展では森川杜園(1820~1894)、高村光太郎(1883~1956)、佐藤朝山(1888~1963)、橋本平八(1897~1935)、横田七郎(1906~2000)による動植物などの自然物をモチーフとした、明治期から昭和前期までの優れた木彫作品を中心に約10点を紹介。日本の近代彫刻の特徴を示す作品を紹介することで、明治以降、単なる西欧化ではない独自のポジションを形成した近代日本彫刻とはどのようなものであったのか、その意義を検証する。
なお今展では会期最初の4週間のみ所蔵者の異なる2つの高村光太郎「手」が2点同時に展示される予定。
【会期】2015年5月25日(月)~8月16日(日)
【会場】武蔵野美術大学美術館 展示室5
【休館】日曜日、祝日※6月14日(日)、7月20日(月・祝)、8月16日(日)は特別開館
【開館】10:00~18:00(土曜日、特別開館日は17:00閉館)
【料金】無料
【関連リンク】武蔵野美術大学 美術館・図書館
■国際シンポジウム“A study of Modern Japanese Sculpture”
【日時】2015年7月17日(金)、18日(土)(予定)
【会場】武蔵野美術大学 美術館ホール