公益財団法人 花王 芸術・科学財団(理事長・尾﨑元規)が、芸術文化部門における平成27年度(第25回)助成先および第9回美術に関する研究奨励賞を発表した。
同助成事業は、日本で企画され、平成27年4月から平成28年3月末までの1年間に実施される美術展覧会や音楽公演、音楽を対象とする専門的研究活動を対象とするもの。今年度は美術展覧会が28件(1,900万円)、音楽公演が34件(1,810万円)、音楽の研究が5件(190万円)に決定した。対象となる美術展覧会は以下。
・アーカスプロジェクト2015いばらき
(アーカスプロジェクト実行委員会)
(もりや学びの里、JAXA筑波宇宙センターほか・2015年4月1日~3月31日)
・「他人の時間」展
(東京都現代美術館〈公益財団法人 東京都歴史文化財団〉)
(東京都現代美術館 企画展示室1階・2015年4月11日~6月28日)
・北陸新幹線開業記念 黒部市美術館・小山市立車屋美術館 共同企画 岩崎貴宏展
(黒部市美術館・小山市立車屋美術館 共同企画展実行委員会)
(黒部市美術館/小山市立車屋美術館・2015年4月25日~6月28日/7月11日~9月6日)
・第14回 サッポロ未来展 in Sapporo & Sakhalin
(サッポロ未来展実行委員会)
(札幌時計台ギャラリー/サハリン州立美術館・2015年5月11日~16日/6月~8月下旬)
・色を紡ぐ 人間国宝の着物展(仮)
(都機工房)
(ドイツ・ベルリン市立フローハン美術館・2015年6月18日~9月6日)
・誕生100周年 亀倉雄策(仮称)
(新潟県立万代島美術館)
(新潟県立万代島美術館・2015年7月11日~8月30日予定)
・村野藤吾の建築展‐模型から見るディティールの世界(仮称)
(公益財団法人 目黒区芸術文化振興財団)
(目黒区美術館本館展示室・2015年7月11日~9月13日)
・《写真》見えるもの/見えないもの #02
(《写真》展実行委員会)
(東京藝術大学大学美術館 陳列館・2015年7月13日~31日)
・清河北斗展「MAYU」
(公益財団法人 入善町文化振興財団)
(入善町下山芸術の森発電所美術館・2015年7月25日~9月23日)
・限界芸術百選 展
(特定非営利活動法人 越後妻有里山協働機構)
(まつだい「農舞台」とその周辺・2015年7月26日~9月13日)
・引込線2015
(引込線実行委員会〈所沢ビエンナーレ〉)
(旧所沢市立第2学校給食センター・2015年8月29日~9月23日)
・ムサビのデザインⅤ 1960‐70年代 日本のグラフィックデザイン(仮称)
(武蔵野美術大学美術館・図書館)
(武蔵野美術大学美術館・2015年9月1日~10月26日)
・萬鐵五郎生誕130年 棟方志功没後40年 「棟方志功 萬鐵五郎に首ったけ」展
(公益財団法人 茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団)
(茅ヶ崎美術館・2015年9月6日~11月3日)
・唐画【からえ】もん―武禅に閬苑、若冲も(仮称)
(大阪歴史博物館)
(千葉市美術館/大阪歴史博物館・2015年9月8日~10月18日/10月31日~12月13日)
・ヒロシマ アート ドキュメント2015
(CREATIVE UNION HIROSHIMA)
(旧 日本銀行広島支店・2015年9月19日~10月3日)
・第26回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)
(宇部市)
(宇部市ときわ公園内、緑と花と彫刻の博物館・2015年10月4日~11月29日)
・特別展「蘇州の見る夢―民・清時代の都市と絵画―」
(公益財団法人 大和文華館)
(大和文華館 展示場・2015年10月10日~11月15日)
・タデウシュ・カントル生誕100周年記念事業「カントルへのオマージュ」展
(京都市立芸術大学)
(京都市立芸術大学ギャラリー・2015年10月10日~11月15日)
・企画展「よみがえる画家 板倉鼎・須美子展」
(松戸市教育委員会)
(松戸市立博物館・2015年10月10日~11月29日)
・対話の可能性 畏敬のかたち 民話のアイロニーとペーソス(仮称)
(公益財団法人仙台市市民文化事業団)
(せんだいメディアテーク・2015年10月31日~2016年1月10日)
・生誕100周年 串田孫一展
(小金井市立はけの森美術館)
(小金井市立はけの森美術館・2015年11月3日~2016年1月17日)
・千葉県文化財保護条例制定60周年記念特別展「香取神社―神々を彩る美―」(仮称)
(千葉県立美術館)
(千葉県立美術館・2015年11月17日~2016年1月17日)
・戦後の“ボーダレス”/前衛陶芸の貌
(芦屋市立美術博物館)
(芦屋市立美術博物館・2015年11月28日~2016年2月14日)
・愛すべき世界(仮称)
(公益財団法人 ミモカ美術振興財団)
(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館・2015年12月20日~2016年3月27日)
・神戸市立博物館 自主企画特別展「須磨の歴史と文化―受け継がれる記憶―」
(神戸市立博物館)
(神戸市立博物館・2016年2月6日~3月21日)
・小江戸文化シリーズ3 コレクター安齊羊造と近代日本画家たち(仮)
(川越市立美術館)
(川越市立美術館・2016年2月6日~3月21日)
・田中功起展(仮称)
(公益財団法人 水戸市芸術振興財団)
(水戸芸術館現代美術ギャラリー・2016年2月20日~5月15日)
・第2回 PAT in Kyoto 京都版画トリエンナーレ2016
(第2回PAT in Kyoto 京都版画トリエンナーレ2016推進委員会)
(京都市美術館 本館2階南展示室・2016年3月1日~3月31日)
また、美術に関する専門分野で一定の成果をあげた45歳以下の研究者を対象とする「美術に関する研究奨励賞」(第9回)は、京都嵯峨芸術大学芸術学部などで非常勤講師を務める山本友紀(研究テーマ:「フランスにおけるモダニズム芸術の形成と展開に関する研究―フェルナン・レジェの制作活動とキュビズムの変容―」)と日本大学芸術学部非常勤講師の打林俊(研究テーマ:「日本における写真の芸術性認識の成立過程に関する研究」)の両氏に決定した。
【関連リンク】公益財団法人 花王 科学・芸術財団