1,500万円を目標にスタート
平成28年の開館を目指し建設が進む「すみだ北斎美術館」がふるさと納税によるクラウドファンディングで建築費の寄付を呼び掛けている。
すみだ北斎美術館は墨田区で生まれ、世界的な画家として評価の高い葛飾北斎を顕彰するとともに、地域の産業や観光へも寄与する地域活性化の拠点として設置される美術館。建築設計を金沢21世紀美術館やルーブル美術館ランス別館などを設計した妹島和世が手掛けることでも話題を呼んでいる。同館の開館には総事業費34億円が必要となっており、国と都からの交付金を除く約5億円が区の負担。これまで寄付キャンペーンサイトなどを通じ、個人・法人向けに寄付を募り、約2億円以上を集めてきた。
今回のふるさと納税によるクラウドファンディングについて、墨田区区民活動推進部文化振興課の北斎美術館開設担当者は「(ふるさと納税の)税制改正もあり、新規寄付の拡大としてスタートした。23区としては初の試み」とし、5月末までの60日間で1,500万円を目標にしている(4月7日現在で124万円)。またクラウドファンディング終了後も、何らかの形でふるさと納税を使った寄付を募るとしており、最終目標5,000万円を目指す。なお、今回のファンディングのリターンは全て、墨田区が実施しているブランド認証事業「すみだモダン」の認定を受けた商品。寄付金額に応じ、食料品や工芸品などを受け取ることが出来る。
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