猫派も必見?犬だらけの展覧会「いぬ・犬・イヌ」渋谷で開催

2015年04月08日 12:17 カテゴリ:最新のニュース

 

いぬ・犬・イヌ

 

狩野芳崖≪毛利鏻姫像≫江戸時代 下関市立美術館蔵

狩野芳崖≪毛利鏻姫像≫江戸時代 下関市立美術館蔵

 

忠犬ハチ公の御膝元・渋谷で犬をテーマにした展覧会「いぬ・犬・イヌ」が開催されている。

 

主人に誠実な性質から、「人間の最良の友」と称され、最も人に親しまれてる動物・犬。日本における犬の歴史を顧みると、古墳時代には埴輪が象られ、中世の絵巻物をひもとくと様々な場面にイヌが描かれ、近世では俵屋宗達・円山応挙などが可愛い仔犬を得意の題材とし、美人画では狆(ちん)などが脇役として登場するなど人間と犬との関わりは深く長い。また江戸期には西洋渡来の洋犬の堂々とした姿が博物学的興味・風俗的興味から画題として盛んに描かれた。近代以後もイヌは多くの洋画家や日本画家、彫刻家たちに題材として取り上げられてきた存在だ。

 

今展では埴輪に始まり、近世・近代、そして現代の画家や彫刻家により描かれ象られてきた作品約90点を陳列し、犬と人との関わりの歴史を顧みる。

 

(左)荒蒔古墳出土《犬形埴輪》 古墳時代 天理市教育委員会蔵 (右)安藤照《忠犬ハチ公》 昭和時代 鹿児島市立美術館蔵

(左)荒蒔古墳出土《犬形埴輪》 古墳時代 天理市教育委員会蔵
(右)安藤照《忠犬ハチ公》 昭和時代 鹿児島市立美術館蔵

 

長澤蘆雪≪降雪狗児図≫江戸時代 公益財団法人阪急文化財団蔵

長澤蘆雪≪降雪狗児図≫江戸時代 公益財団法人阪急文化財団蔵

 

【会期】2015年4月7日(火)~5月24日(日)

【会場】渋谷区立松濤美術館(東京都渋谷区松濤2-14-14) TEL03-3465-9421

【休館】4月13日(月)、20日(月)、27日(月)、5月7日(木)、11日(月)、18日(月)

【開館】10:00~18:00、金曜は20:00まで(入館はそれぞれ閉館30分前まで)

【料金】一般1,000円 大学生800円 高校生・60歳以上500円 小中学生100円

会期中、自分で撮影した犬の写真を持参するとその日の入館料が2割引きとなる「ぽち割」を実施。

※紙にプリントされ、すぐ飾れる状態の写真に限る。

※会期中、一人一回限り

※他の割引との併用は不可。

※会期終了後、写真につきましては同館が処分。

【関連リンク】渋谷区立松濤美術館

 

■講演会「笑う犬・黙る犬-江戸時代「犬図」の図像学」

【日時】4月18日(土) 14:00~

【講師】今橋理子(学習院女子大学教授)

【料金】無料 ※要観覧券

【定員】80名(先着順)

 


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