『秋山祐徳太子の母』出版記念展開催 石内都による写真も

2015年04月16日 09:39 カテゴリ:最新のニュース

 

“文筆家・秋山祐徳太子”の魅力を紹介

 

《秋山千代》 ゼラチン・シルバープリント 撮影:秋山祐徳太子

《秋山千代》 ゼラチン・シルバープリント 撮影:秋山祐徳太子 1994年

 

「ダリコ」をはじめ、ポップ・ハプニングと称する数々のパフォーマンスを展開してきた秋山祐徳太子が6月に母・千代とのおよそ60 年にわたる“史上最強の母子家庭”を綴った自伝的長編エッセイ『秋山祐徳太子の母』を出版。それを記念した展覧会が銀座のGallery 58で開催される。

 

秋山は1935年東京都生まれ。1970 年代よりブリキによる彫刻作品を発表。1975 年と79 年の2 度にわたって、政治のポップ・アート化を目指して東京都知事選挙に立候補する。1992 年には赤瀬川原平・高梨豊と写真グループ「ライカ同盟」を結成したことでも知られている。今展ではこれまでの文筆活動や、『秋山祐徳太子の母』の世界を文章や写真で紹介するほか、ブリキ彫刻・ブリキ絵画などの新作を展示。また、写真家・石内都が、物語の主人公である秋山祐徳太子の母・千代の遺品を撮影した新作「a.chiyo」シリーズも展覧。会場では『秋山祐徳太子の母』サイン本の販売も行われる。

 

 

『秋山祐徳太子の母』

―秋山祐徳太子とその母・千代の、およそ60 年にわたる“史上最強の母子家庭”を綴った自伝的長編エッセイ。1936 年、秋山祐徳太子1歳のとき、父(39 歳)と兄(6歳)が結核で病死し、母一人子一人の母子家庭が始まる。美大受験も、貧乏芸術家に専心する覚悟で会社を辞めるのも、数々のパフォーマンスも、2 度の東京都知事選立候補の時も、息子を見守り、励まし、むしろそそのかし、おまえらしく堂々と生きなと背中を押して、90 歳過ぎても60 になった倅の食事を毎日せっせと作り、生粋の江戸っ子で人情厚く、無類の面白がり屋だった母・秋山千代は、最期の瞬間まで「秋山祐徳太子の母」であり続けようとした。爆笑と感涙のハプニングあふれる物語。

 

《a.chiyo #4》 2015年 タイプCプリント 撮影:石内都

《a.chiyo #4》 2015年 タイプCプリント 撮影:石内都

 

《a.chiyo #1》 2015年 タイプCプリント 撮影:石内都

 

著者近影 新潮社クラブにて

著者近影 新潮社クラブにて

 

【会期】2015年7月1日(水)~7月18日(土)

【会場】ギャラリー58(東京都中央区銀座4-4-13 琉映ビル4F) TEL03-3561-9177

【休廊】7月5日(日)・12日(日)

【開廊】12:00~19:00(最終日は17:00まで)

【料金】無料

【関連リンク】ギャラリー58

 

■書籍情報 ※6/17追記

【タイトル】『秋山祐徳太子の母』

【著者】秋山祐徳太子

【発売日】2015年6月30日

【価格】1,944円(税込)

【頁数】224ページ

【判型】4/6判変大

【発行】新潮社

 

 


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