キドプレスの歩み 第一部
1986年から1994年までニューヨークを代表する版画工房の一つである「Universal Limited Art Editions(ULAE)」において、「Master Printer」として活躍した木戸均が2002年に立ち上げた版画工房キドプレス。今年3月に清澄白河のアートコンプレックスからアーツ千代田3331へ移転した同ギャラリーが、熱気に満ちた1980年代のニューヨークを出発点として現在に至るまでの「キドプレスの歩み」をシリーズ形式の展示で紹介する。
第一部となる今展は、ニューヨークのULAEで、木戸均がジャスパー・ジョーンズをはじめ、ロバート・ラウシェンバーグ、ジム・ダイン、キキ・スミスなど、数多くの伝説的なアーティストたちと出会い、工房で共に版画制作をしたニューヨーク時代に光を当てる。ULAEによるジャスパー・ジョーンズの版画作品から厳選した1990年代の貴重なプリントが展示・販売。ジャスパー・ジョーンズの晩年における重要な変化について、グリューネヴァルトやホルバインの作品との関係性が指摘される版画作品を中心に、旗や数字のような「すでによく知られている事物からの引用」から「すでによく知られている名作からの引用」へと展開していく流れを紹介する。
【会期】2015年6月26日(金)〜8月7日(金)
【会場】キドプレス(東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 204号)
【休廊】月・火曜・祝祭日
【開廊】12:00~19:00
【料金】無料
【関連リンク】キドプレス