伊達男たちのこだわり
根津美術館のコレクションから選りすぐりの名品約100点を紹介する「江戸のダンディズム―刀から印籠まで―」が5月30日(土)に開幕する。
乱世が終わった江戸時代、安泰な世の中になると、刀剣や拵(こしらえ)には公式に定められたもののほかに、持ち主の好みによって約束事にとらわれない意匠を凝らしたものが出現した。刀身では華やかな刀文が好まれたほか、刀身彫という刀身に龍や剣などを彫刻する装飾的な志向が強まった。また刀の外装に当たる拵は柄・目貫・鐔・小柄・笄・鞘など数多くのパーツから構成されているが、そこには季節の動植物や故事に関するものなど多彩な主題があり、そのコーディネートの妙も見どころの一つだ。また印籠や根付も同じく男性の持ち物として装飾性に富んだものが作られ、金や銀、玉や象牙など贅を尽くした斬新なデザインは持ち主の好みを端的に表している。
今展では幕末から明治期の華やかな拵やバラエティ豊かな刀装具を多く所蔵する根津美術館のコレクションから江戸の伊達男たちを飾ったこだわりの品々が一堂に公開される。
【会期】2015年5月30日(土)〜7月20日(月・祝)
【会場】根津美術館(東京都港区南青山6-5-1) TEL03-3400-2536
【休館】月曜、ただし7月20日は開館
【開館】10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
【料金】一般1000円 学生800円
【関連リンク】根津美術館
■特別催事「はじめての刀剣鑑賞 マナーを学んで刀を持ってみよう」
【講師】飯田慶雄氏(日本刀文化啓蒙団体「鉄芸」代表・飯田高遠堂取締役)
【日時】2015年6月20日(土) 14:00~15:30
【会場】根津美術館 講堂
【定員】40名 ※中学生以上対象(中学生の参加には保護者の付添いが必要です)
【料金】2,000円
【申込】事前申込制。5月30日(土)より、美術館受付にて申込み。
■特別催事「はじめての刀装具鑑賞 魚々子を打ってみよう」
【講師】泉公士郎氏(日本刀文化振興会 刀装具研究委員会委員)
【日時】7月4日(土) 14:00~15:30
【会場】根津美術館 講堂
【定員】50名 ※中学生以上対象
【料金】1,000円
【申込】事前申込制。5月30日(土)より、美術館受付にて申込み。