印象派・近代美術の分野の落札総額は6億9,548万8,000ドル(約830億円)で過去最高を記録
5月14日、クリスティーズはニューヨークで開催された印象派・近代絵画のイブニングセールが落札率がバリューベースで99%、ロットベース93%に達し、落札総額が2億260万8,000ドル(約243億円)となったと発表した。
同セールには34カ国からの参加者があり、中でもモンドリアン、スーティン、ピカソ、モディリアー二、カンディンスキーなど、近代の作品へのビッドが特に活発だったといい、1,500万ドルを超えた作品が5点、1,000万ドル超は6点、100万ドル超は29点にのぼったという。特にモンドリアンの「Composition No. III, with Red,Blue, Yellow, and Black」(1929年)は50,565,000ドル(約60億円)という高値で落札され、モンドリアンの記録更新となった。クリスティーズ・ニューヨークでは、5月11日から印象派、近代、現代アートと分野を超えた一連のセールが開催。11日にはピカソの「アルジェの女たち(バージョンO)」が1億7,936万5,000ドル(約215億円)で落札され、世界記録を更新したことが大きな話題となり、印象派・近代美術の分野の落札総額は6億9,548万8,000ドル(約830億円)という、過去最高の結果を記録している。また13日のコンテンポラリーアートのイブニングセールでは、マーク・ロスコが8,192万5,000ドル(約98億円)で落札されている。
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