杉戸洋展 天上の下地 prime and foundation
豊かで繊細な色彩と、親しみあるモチーフで知られる画家・杉戸洋の個展が宮城県美術館で開催されている。
杉戸は1970年愛知県生まれ。1992年に愛知県立芸術大学美術学部日本画科を卒業し、国内では主に小山登美夫ギャラリー、ケンジ・タキ・ギャラリーほかで多数の個展を開催している。その活躍は国内にとどまらず、海外では2001年の「Painting at the Edge of the World」(ウォーカー・アート・センター、ミネアポリス)、2003年の第8回イスタンブール・ビエンナーレに参加。近年は個展として2006年の「April Song」(ヴァンジ彫刻庭園美術館)、同年の「Focus」(フォートワース近代美術館)などがあり、グループ展では2008年の第7回光州ビエンナーレ、2010年の「絵画の庭-ゼロ年代日本の地平から」(国立国際美術館)などに参加している。また2004年の「Over the Rainbow」(ピナコテーク・デア・モデルネ、ミュンヘン)や2006年の「A to Z」(吉井酒造煉瓦倉庫、弘前)では奈良美智と、2013年の愛知トリエンナーレでは建築家の青木淳とコラボレーションを行った。
杉戸の絵画は発想の自由さと、みずみずしいイメージに溢れており、その作品は童画のような一面を持ちながら、絵画がこれまで培ってきた色彩の価値を継承しつつ刷新する一面を持つ。今展では同館の展示室に合わせて作者が新たに制作する作品と他の代表作のほか、作者が宮城県美術館から触発された特別なしつらいを加え、「ここだけ」の杉戸の「作品空間」が出現。またこれまで幾度となく、東北を歩いてスケッチし、それをもとに多くの作品を描いてきた経験をもとに、宮沢賢治が「イーハトーヴ」と称した地域(岩手県)を題材にした絵画等も展示されている。
【会期】2015年5月2日(土)~7月26日(日)
【会場】宮城県美術館(仙台市青葉区川内元支倉34-1) TEL022-221-2111
【休館】月曜、ただし祝日のとき翌日
【開館】9:30~17:00(入場は閉館30分前まで)
【料金】一般1,000円 学生800円 小・中学生・高校生400円
【関連リンク】宮城県美術館
■対談「ここから始めよう」 小林正人(画家)× 杉戸 洋
【日時】6月28日(日) 14:00~
【会場】アート・ホール
【料金】無料 ※申込不要
《チケットプレゼント》
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締切:6月12日(金)必着