世界8館で同時開催

Yoko Ono
YOKO ONO MORNING PEACE 2015.
Spring 2015. Ink on paper;
drawing for the event

東京都現代美術館は夏至の前日となる6月21日の日の出から正午まで、オノ・ヨーコの「モーニング・ピース2015」を開催すると発表した。

「モーニング・ピース」は1964年5月24日に新橋の画廊の屋上で最初に実施された作品。当初は牛乳瓶の破片に、未来の日付をタイプ打ちした紙片を貼り、オノが販売することで参加者が未来の時間を買うという行為を愉むと共に、現代の美術作品のあり方をめぐる軽やかな批評を意図したものだった。またニューヨークでは翌1965年9月にオノの自宅屋上でも実施された。今回はその50周年を記念して、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で9月7日まで開催中の「Yoko Ono: One Woman Show, 1960-1971」展の関連イベントとして、MoMAのグローバル・パートナー8館(MoMA、ミラノ・トリエンナーレ財団、ガレージ現代美術館、イスタンブール近代美術館、J.ポール・ゲッティ美術館、シドニー現代美術館、M＋、東京都現代美術館)で同時開催されることになった。

東京都現代美術館では、6月21日の日の出から門を開け、美術館正面入口の外、西側にあるテントのところで、イベントを実施。参加希望者は任意の未来の日付と朝の時間帯を選び、それをオリベッティのタイプライターでタイプ打ち、この紙を折り畳み封印し、自宅に持ち帰る。なお感想をハシュタグ #YokoOnoPeace でシェアすると、公式のYOKO ONO MORNING PEACE 2015 Tagboard に集約されるという。

なお東京都現代美術館では11月8日より独自企画展「オノ・ヨーコ　私の窓から」展が開催、会場では1964年に、最初にオノが新橋の内科画廊の屋上で「モーニング・ピース」を実施したときの関連資料も展示される。

【日時】2015年6月21日(日)　4:15～12:00　

【会場】東京都現代美術館　正面入口の外　西側のテントとその周辺

【料金】無料　※オノ・ヨーコの来日はなし

【関連リンク】東京都現代美術館