立体造形、絵画、映像等の分野で、郷土の偉人・円空を連想させるような活躍をする芸術家を顕彰する円空大賞。第8回は円空大賞に中谷芙二子(なかや・ふじこ、1933年北海道生まれ)、円空賞に彫刻家・淺野健一(あさの・けんいち、1981年愛知県生まれ)、現代美術家・大巻伸嗣(おおまき・しんじ、1971年岐阜県生まれ)、日本画家・西野陽一(にしの・よういち、1954年京都府生まれ)、造形画家・ノロ燐(のろりん、1942年愛知県生まれ)の各氏が選ばれた。
大賞受賞の中谷氏は70年大阪万博のペプシ館を霧で包むイベントに関わり、以降人工霧を使った環境作品やビデオアート、モニュメントを世界各地で発表。選考委員・新宮晋氏によると「ダンサーや照明デザイナーも巻き込んで、世界中の建物や、大自然を舞台に、数々の霧のイベントを成功させてきた」ことが評価された。
円空大賞展(2016年2月5日~3月13日、岐阜県美術館)で、受賞者の作品と県内の円空仏を展示する。
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