公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団が「アイデアコンペ:太陽の塔に対峙せよ!」を開催、2015年9月7日~16日の期間で募集を行う。
同コンペティションは、岡本太郎の代表的な作品である「太陽の塔」と対峙する建築、空間のアイデアを広く募集するもの。「太陽の塔」が1970年、大阪万博に現れたとき、そこには丹下健三の大屋根があった。万博最強のアイコンとなるべく計画された大屋根は、空中都市のひな形として都市の未来ビジョンを提示するものであり、それはそのまま「産業技術の進歩が人を幸せにする」という万国博覧会の価値観を体現するものだった。コンペでは応募者は太陽の塔に対峙する建築=空間をデザイン。敷地、規模、時代等は自由設定で、構造、工法、材料なども自由となっている(ただし採用技術の先進性は評価の対象とはならない)。募集概要は以下の通り。
■趣旨
太陽の塔に対峙する建築=空間をデザインする。敷地、規模、時代等は自由に設定してよい。構造、工法、材料なども自由。ただし採用技術の先進性は評価の対象とはならない。デザイン意図を250字以内で提案書内に記載すること。
■応募資格
自ら本設計案を創作する個人または団体。国籍、年齢、経験、プロフェショナル/アマチュアは不問。また、かならずしも建築畑である必要はなく、職能は問わない。
■提出用紙
A2版(仕上り寸法420×594mm)1枚。裏面使用不可。用紙は自由。ただしパネル化しないこと。データによる提出はできない。
■表現方法
鉛筆、インキング、出力など仕上げは自由。ただしグラフィック表現に限る。レリーフ表現、マルチプル表現、映像投影等は不可。表現素材、使用材料の新奇性は評価の対象とはならない。
■受付
2015年9月7日(月)より岡本太郎記念館で受付ける。郵送しても持参してもよい。
■締切
2015年9月16日(水)午後4時。 ※郵送の場合は同日の消印まで有効とする
■一次審査
提案書にて第一次審査を行ない、数点の入選作品を選定する。
■入選発表
2015年10月1日(木)午後1時に岡本太郎記念館HPならびに「PLAY TARO」サイトで発表。
■模型製作
・入選者は、応募作品の空間イメージを立体表現した模型もしくはそれに代わるオブジェクトを製作し、展示に供すること。同模型等は750×600mmの台上に収まるサイズとし、10月22日(木)までに岡本太郎記念館に搬入する。
・入選者には、模型製作費、同輸送費、プレゼンテーション参加交通費として、10万円(税込み)を支給。
■展示
入選作品ならびに応募作品の一部を2015年10月28日(水)~2016年2月下旬(予定)の期間、岡本太郎記念館の企画展として一般公開する。
■二次審査
入選作品を岡本太郎記念館に展示し、2015年11月26日(木/予定)に入選者のプレゼンテー ションと二次審査を行ない、その場で最優秀賞・特別賞を発表する。
■賞品
・最優秀賞(1名) 賞金50万円+岡本太郎記念館での作品展示権
受賞決定から会期終了までの約三ヶ月間、岡本太郎記念館第一展示室の壁面(幅5m*高さ3m)とその 前面空間(幅3m×奥行1.5m×高さ3m)を作品展示の場として受賞者に提供する。
ただし、受賞者自身が創作した作品以外は展示できない。本展示に関する詳細は受賞者と個別に協議する。
・特別賞(1名) 賞金20万円+パリ往復航空券
■審査員
五十嵐太郎(建築批評家/東北大学教授) ※審査委員長
椹木野衣(美術批評家/多摩美術大学教授)
藤本壮介(建築家)
平野暁臣(空間メディアプロデューサー/岡本太郎記念館館長)
【関連リンク】公式サイトPLAY TARO、岡本太郎記念館