ディン・Q・レ展:明日への記憶
森美術館では7月25日(土)よりベトナム人アーティスト、ディン・Q・レのアジア初となる大規模個展「ディン・Q・レ展:明日への記憶」が開催される。
ディン・Q・レは1968年ベトナム生まれ。10歳の時にポル・ポト派の侵攻を逃れるために家族と共にアメリカへ移住し、写真とメディアアートを学んだ後、ベトナムの伝統的なゴザ編みから着想を得た、写真を裁断してタペストリー状に編む「フォト・ウィービング」シリーズ(1989年~)で一躍注目を集めた。また綿密なリサーチとインタビューに基づき、人々が実体験として語る記憶に光を当てるレは、国際舞台への出世作となった映像インスタレーション「農民とヘリコプター」(2006年)では、自作のヘリコプター開発に挑むベトナム人男性を中心に、ベトナム人と戦争との複雑な関係を巧みに描き出した。これまでに参加した主な国際展はドクメンタ13(2012年)やシンガポール・ビエンナーレ(2008年、2006年)、第50回ヴェネチア・ビエンナーレ イタリア館(2003年)などがある
ベトナム戦争終結から40年、日本にとって戦後70年となる今年。今展ではディン・Q・レの作品とユニークな活動を通じて、過去と現在、そして未来を考えるきっかけを提示するとともに、様々なテーマでレクチャーやセッションを開催し、活発な議論の場を生み出す。
【会期】2015年7月25日(土)~10月12日(月・祝)
【会場】森美術館(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階)
【TEL】03-5777-8600(ハローダイヤル)
【休館】無休
【開館】10:00~22:00(火曜は17:00まで、ただし9月22日(火・祝)は22:00まで、入館はそれぞれ閉館30分前まで)
【料金】一般1,800円 高校・大学生1,200円 4歳~中学生600円 65歳以上1,500円(チケットで東京シティビューにも入館可)
【巡回】広島市現代美術館 2016年3月19日(土)~5月15日(日)
■アーティストトーク ※日英同時通訳付、手話同時通訳付
【日時】7月25日(土) 14:00~15:30(13:30開場)
【出演】ディン・Q・レ(アーティスト)、モイラ・ロス(美術史家、詩人、脚本家)
【会場】森美術館 オーディトリアム(六本木ヒルズ森タワー53階)
【定員】80名(要予約)
【料金】無料(要展覧会チケット)
■トークセッション
第1回「ベトナム現代アートをめぐって:戦争から今日まで」 ※日英同時通訳付
【日時】7月26日(日) 14:00~16:00(13:30開場)
【出演】ディン・Q・レ、ゾーイ・バット(サン・アート、エグゼクティブ・ディレクター/キュレーター)、林道郎(上智大学国際教養学部教授)
モデレーター:荒木夏実(森美術館キュレーター)
【会場】森美術館 オーディトリアム(六本木ヒルズ森タワー53階)
【定員】80名(要予約)
【料金】無料(要展覧会チケット)
第2回「アート・社会・歴史」 ※日英同時通訳付
【日時】9月12日(土) 14:00~16:00(13:30開場)
【出演】ディン・Q・レ、小泉明郎(アーティスト)
モデレーター:荒木夏実(森美術館キュレーター)
【会場】森美術館 オーディトリアム(六本木ヒルズ森タワー53階)
【定員】80名(要予約)
【料金】無料(要展覧会チケット)
※申込は全て森美術館公式サイトより