水戸芸術館現代美術センターが2016年2月から5月かけて開催する田中功起展にて発表する映像作品の制作のため、6日間の滞在型ワークショップの参加者を募集している。ワークショップの様子はすべて映像・写真等で記録され、田中功起の作品として、水戸芸術館現代美術ギャラリーでの展覧会をはじめ、世界各地にて展示・上映されるという。以下は水戸芸術館facebookページに掲載された田中功起のコメント。
■田中功起コメント
震災以後の日本において、一時的に人びとが災害に対処し助け合う共同体が生まれましたが、その感覚の多くは消え去ってしまったように思います。そしてそのあとに残されたのはばらばらになってしまった人びとの考えであり、あるいは考えつづけることに疲れてしまった人びとの思いでした。それを見透かすように現れた強い意見や他者をさげすむ意見が社会に溢れ、ぼくは、日本が急速に変化しているように感じています。ここで行いたいのは、そうした社会において、異なる私たちが、異なる意見を持つ者たちが、そのままで共にある可能性を探ることです。
募集するのは、移住/移動の経験をする者。かならずしも他国間の「移住」を意味しません。震災以後、子どもの健康を気遣って自主的に地元を離れた方もいるでしょうから。
6日間の共同生活とその中で行われるワークショップ(朗読、料理、夢、陶芸、社会運動、農業など)を通して、生活に関わるベーシックな問題を再考し、一時的な共同体の制作を行います。
田中功起 2015年7月
■募集概要
【日時・会場】
オリエンテーション:9月5日(土) 13:30~16:30 水戸芸術館
ワークショップ:
1回目:10月30日(金)16:00~11月1日(日)17:30 2泊3日
2回目:12月4日(金)19:00~12月6日(日) 17:30 2泊3日
※ワークショップはすべて水戸芸術館集合・解散
※10月30日、12月4日のプログラムは夜のみ。
※ワークショップの集合時間は変更の可能性がある。
【宿泊先・ワークショップ・撮影現場】
常陸太田市西山研修所(茨城県常陸太田市)
【人数】
7名程度 ※作家による選考有り。
【参加について】
・全プログラムに参加できること。
・田中功起の作品に登場することに同意できること。
・国内での、もしくは国外からの「移住」を経験していること。
※外国からの場合は親世代の移住(本人は二世)でも可。
※留学など海外在住経験も含む。
【参加費】
無料 ※宿泊・食事支給
【備考】
※託児の手配を検討中。託児利用希望の場合は、応募の際に明記のこと。
※採用された場合のみ連絡。
【応募方法】
下記事項を添え、8月9日(日)までに下記宛に郵送かメールにて応募のこと。
(1)氏名(フリガナ)、(2)年齢、(3)性別、(4)住所、(5)電話番号、(6)メールアドレス、(7)子どもの有無(子ども有り→子どもと共に参加・託児利用希望の有無、託児利用希望→子どもの人数、年齢)、(8)参加したい理由と「移住」の経験談を記載。(400字程度)
【応募先・問合せ】
〒310-0063 茨城県水戸市五軒町1-6-8 水戸芸術館現代美術センター 田中功起展係
TEL 029-227-8120 メール atmcac@arttowermito.or.jp
田中功起展(仮)
【会期】2016年2月20日~5月15日
【会場】水戸芸術館現代美術ギャラリー
【関連リンク】水戸芸術館