戦時下の美術家を〈読む〉連続講座、江東区のギャラリーで開催

2015年08月06日 14:09 カテゴリ:最新のニュース

 

東京・江東区にあるgallery COEXIST-TOKYOが特別美術講座を開講、その第一回講座として美術批評、美術史を専門とする小金沢智氏による『[連続講座]戦時下の美術家を〈読む〉』が行われる。

 

同講座は戦前から戦後にかけて活躍した二人の洋画家、松本竣介(1912-1948)と宮本三郎(1905-1974)が、それぞれの立場から著した戦時中の著作を読むもの。松本竣介の回では、陸軍省情報部員の秋山邦雄少佐、鈴木庫三少佐、黒田仙吉郎中尉、そして批評家の荒城季夫、編集部の上郡卓による座談会「国防国家と美術―画家は何をなすべきか―」(『みづゑ』434号、1941年1月)に対する反論として掲載された「生きてゐる画家」(『みづゑ』437号、1941年4月)を中心に読み解く。

 

また宮本三郎の回では、従軍画家として腕をふるった宮本の戦争画や従軍先でのスケッチ、エッセイをまとめて戦時中に刊行された初の画集『南方従軍画集』(陸軍美術協会出版部、1943年9月)を中心に講座を行う。

 

小金沢氏は戦後70年に当たるタイミングでこの講座を行うに当たり、「彼らが戦時下に著した代表的なエッセイ/著書をその最初から最後まで丁寧に読み進めることで、戦時の画家のありようを「わかる」ことを目指すのではなく、どうしても「わからない」時空があることを知る機会にすることができればと考えています」とコメントしている。

 

①松本竣介「生きてゐる画家」を中心に

【日時】8月15日(土)16:15~18:00 ※16:00〜受付

【料金】1,600円(ワンドリンク付き/資料代込み)

【定員】30名 ※予約制

 

②宮本三郎『南方従軍画集』を中心に

【日時】8月22日(土)16:15~18:00 ※16:00〜受付

【料金】1,600円(ワンドリンク付き/資料代込み)

【定員】30名 ※予約制

 

■予約方法

○メールの場合

info@coexist-tokyo.com宛。件名は〈小金沢智講座参加希望〉とし、希望する講座名と日付、参加希望者の氏名(複数の場合は全員の氏名)を明記のこと。

○電話の場合 

03-5809-9949 (11時〜19時/月曜休廊)

 

【関連リンク】gallery COEXIST-TOKYO

 

 


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