岡山市は今年2月に公表した「岡山国際現代芸術祭(仮称)」について、アーティスティックディレクターなど具体的な内容を発表した。
同市は昨年、市街の活性化を目的とした「岡山未来プロジェクト」を実施し、その一環として現代アートに焦点を当てた「Imagineering OKAYAMA ART PROJECT」を開催。約117,200人の来場者を集めるなどの実績を収めた。今回の芸術祭は同展をさらに発展させるかたちでの開催となり、第1回は2016年の春と秋(メイン)の2期に分けて開催。ドクメンタやヴェネツィアビエンナーレなどと肩を並べる世界に誇れる現代芸術の祭典を目指すとしている。また第2回以降の開催は3 年ごとの定期的な開催(トリエンナーレ)を予定しているが、第2 回目の開催については、2020年東京オリンピックや、連携すべき他の芸術祭の開催年等も考慮の上、決定されるという。
同芸術祭の総合プロデューサーは岡山県生まれで岡山に拠点を置く株式会社クロスカンパニー代表取締役社長の石川康晴氏が、総合ディレクターは「Imagineering OKAYAMA ART PROJECT」においては「Imagineering 製作委員会」の一員となり、作品の選定、展示などを手掛け、中心的な役割を果たしたTARO NASUのオーナー・那須太郎氏が務める。またアーティスティックディレクターには英国の現代アートの新境地を拓いてきたリアム・ギリック氏を選任。同氏は1964年、イギリス生まれで現在ニューヨークを拠点に制作活動を続けるアーティスト。1990年代に登場した「YBA (Young British Artists)」の一人として注目され、「Imagineering OKAYAMA ART PROJECT」にも参加していた。
なお参加アーティストなどは16年初頭の発表が予定されている。