東京藝術大学大学院映像研究科が今年で設立10周年を迎え、それを記念したイベントが9月に開催される。
初の国立系の映画学校として、2005年に映画専攻が開設され、その後、メディア映像専攻、博士後期課程、そしてアニメーション専攻が開設されたが、東京藝術大学では、昭和24(1949)年に映像研究科の設置申請をしており、認可されていたにも関わらず、実現には至らなかったという経緯がある。
そんな“悲願の”大学院設立時から現在まで、同研究科は一貫して、「実制作に基づいた知見を蓄積すること」に重点を起き、毎年クオリティの高い映像作品を生み出しており、それらの作品は世界的にも高い評価を受けている。今回のイベントでは「映画専攻の10年を振り返って」「歴史の逆照射、アニメーション再考」「メディア・アートの歴史化と抵抗」の3つのシンポジウムを9月12日(土)、13(日)の2日間にわたって開催するほか、9月5日(土)・6日(日)・11日(木)・12日(金)には映画専攻で制作された実習作品、修了作品の中から12作品が上映される。会場は全て東京藝術大学横浜校地馬車道校舎で料金無料、事前申込不要。
各プログラムや上映時間などの詳細は東京藝術大学大学院映像研究科10周年記念サイトを参照してほしい。
【関連リンク】東京藝術大学大学院映像研究科10周年記念サイト