彼女の作品が発表されていたら、20世紀の写真史は変わっていたかもしれない―
2007年、シカゴ在住の青年ジョン・マルーフは、オークションで大量の古い写真のネガを380ドルで落札した。その一部をブログにアップしたところ、熱狂的な賛辞が次から次へと寄せられ、世界の主要メディアも絶賛。写真集は全米売り上げNo.1 を記録し、NY・パリ・ロンドンでいち早く展覧会が開かれるや人々が押し寄せた。
撮影者の名前はヴィヴィアン・マイヤー。すでに故人で、職業は元ナニー(乳母)。決して素性を明かさず、15万点以上の作品を残しながら、生前1枚も公表することがなかったという。ナニーをしていた彼女が、なぜこれほど優れた写真を撮ることができたのか?なぜ誰にも作品を見せなかったのか?
本作は、世紀の発見の張本人であるマルーフと、エミー賞ノミネートのテレビ、ドキ ュメンタリーの脚本家・プロデューサーのチャーリー・シスケルがタッグを組み、写真家ヴィヴィアン・マイヤーのミステリアスな生涯と人物像を、関係者のインタビューや系図学者のリサーチによって明かす上質なアート・ドキュメンタリー。世界各国の映画祭で上映され、本年度アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされた話題作が、いよいよ日本で公開される。
予告編
【タイトル】『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』(原題:Finding Vivian Maier)
【公開日】2015年10月10日(土)
【上映館】シアター・イメージフォーラム ほか全国順次公開
【監督】ジョン・マルーフ、チャーリー・シスケル
【出演】ヴィヴィアン・マイヤー、ジョン・マルーフ、ティム・ロス、ジョエル・メイロヴィッツ
【出演】マリー・E・マーク
【字幕翻訳】杉山緑
【提供】ニューセレクト
【配給】アルバトロス・フィルム
【宣伝】テレザとサニー
2013年/アメリカ映画/83分/カラー
【関連リンク】映画『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』公式サイト