イギリスのテートは22日、テート・モダンの拡張計画について、新館を2016年6月17日にオープンさせると発表した。
テート・モダンはロンドンのテムズ川畔のサウス・バンク地区にある英国立の近現代美術館。「バンクサイド発電所」だった建物を改造し、2000年に開館。世界最も重要な美術館の一つとして知られている。
今回の新館は本館と同じく世界的建築家ユニットのヘルツォーク&ド・ムーロンが担当。建物は10層構造で、屋上は360度を見渡せるテラスとなり、館内にはバーやショップも設置。また新館開館によって、同館全体の展示スペースは60%増加。これまで展示されて来なかったコレクションや近年増加傾向にある大規模インスタレーション、またパフォーマンスなどの作品も展示可能となり、より国際的でバラエティーに富んだ作品群を見せていくという。
この新館開館に関し、テートのディレクター、ニコラ・セロータ氏はステートメントの中で「新生テート・モダンはより多様な経験を来館者に与えることが出来るだろう。アーティストはより異なる方法で作品展示ができる」とコメント。また同館ディレクターのクリス・デルコン氏は「テート・モダンはアートのコンテナだけでなく、人々の出会いのプラットフォームとなる」と語っている。
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