2001年にスタートした日本で初めての大型国際美術展「横浜トリエンナーレ」。その第4回展(2011年)から同トリエンナーレの主会場となっている横浜美術館で、2017年の第6回展の開催に向け、「国際展」の課題と可能性を多角的に考察するシンポジウムが継続的に開催されることとなった。
日本における国際展は、横浜トリエンナーレ以前から実施されている事例がいくつか存在するが、近年では新しいプロジェクトが次々と立ち上がり、大小含めれば毎年4、5本の国際展が日本各地で開催される状況となっている。シンポジウムの第1回目となる今回は、「日本の国際展のいま、未来」と題し、国内外の国際展にそれぞれの立場で関わってきたゲストを招へい。昨今の日本における国際展をとりまく状況を整理したうえ、その会場ともなっている既存の「美術館」という制度との関係のあり方、さらには将来的な展望に着目しつつ、その課題を様々な角度から考察する。
シンポジウム「日本の国際展のいま、未来――美術館、地域といかにして共栄しえるか」
■プログラム
Ⅰ 事例報告「各地の国際展の現状と課題」
14:05~14:30 「横浜トリエンナーレ」逢坂恵理子(横浜美術館館長)
14:30~14:55 「あいちトリエンナーレ」拝戸雅彦(あいちトリエンナーレ2016チーフ・キュレーター)
14:55~15:20 「国際展への参加~アーティストの立場から」名和晃平(彫刻家/SANDWICHディレクター/京都造形芸術大学大学院教授)
Ⅱ パネルディスカッション「日本の国際展は根付くか?」
15:40~17:00 パネルディスカッション
17:00~17:30 質疑応答
※モデレーター:飯田志保子(キュレーター/東京藝術大学美術学部先端芸術表現科准教授)
【日時】2015年10月11日(日)14:00~17:30(13:30開場)
【会場】横浜美術館 円形フォーラム
【料金】無料
【定員】100名(当日11:00より総合案内で整理券配布)
【関連リンク】横浜美術館