国立新美術館が10月23日(金)、国際的に著名なキュレーター、批評家であるヤシャ・ライハートを迎えて国際シンポジウム「ディアと芸術のあいだ―ヤシャ・ライハートの60年代の「展覧会」を読み解く」を開催する。
ヤシャ・ライハートは、1963年から71年にかけてロンドンの現代芸術研究所(ICA)の副館長を務め、大型計算機として普及して間もないコンピュータを表現のメディアとしてとらえた「サイバネティック・セレンディピティ(Cybernetic Serendipity: the computer and the arts)」展 (1968年)を企画した他、日本の美術とデザイン、音楽、映画、アニメーションなどを網羅した「蛍光菊(Fluorescent Chrysanthemum)」展(1968−1969年)を通じて同時代の日本のアーティストとデザイナーの活動をイギリスへ紹介したことで知られる。
今回のシンポでは2日間にわたり国立新美術館と東京藝術大学大学院映像研究科(横浜、馬車道)の2会場でシンポジウムを開催。60年代の展覧会の歴史的検証にとどまらず、今日の芸術のあり方を考えるための機会を提供する。
【第1部】講演名:”Five and a Half Exhibitions at the ICA”
【日時】2015年10月23日(金) 18:00~19:45(17:30開場)
【出演】ヤシャ・ライハート、杉浦康平(グラフィック・デザイナー)
【聞き手】伊村靖子(国立新美術館 アソシエイトフェロー)、馬定延(東京藝術大学・国立新美術館 客員研究員)
【通訳】木幡和枝(東京藝術大学美術学部先端芸術表現科 同大学院研究科 名誉教授)
【会場】国立新美術館 3階 講堂
【料金】無料・事前申込不要
【定員】200人(先着順) ※日英逐次通訳つき
【第2部】講演名:Cybernetic Serendipity
【日時】2015年10月25日(日) 15:00~17:00(14:30分開場)
【出演】ヤシャ・ライハート、ドミニク・チェン(情報学研究者/IT起業家)
【聞き手】伊村靖子(国立新美術館 アソシエイトフェロー)、馬定延(東京藝術大学・国立新美術館 客員研究員)
【通訳】木幡和枝(東京藝術大学美術学部先端芸術表現科 同大学院研究科 名誉教授)
【会場】東京藝術大学大学院映像研究科・馬車道校舎 3階 大視聴覚室
【料金】無料・事前申込不要
【定員】100人(先着順) ※日英逐次通訳つき
【関連リンク】国立新美術館