東京藝術大学とロンドン芸術大学セントラル・セント・マーティンズ校(以下CSM)の教員・学生による共同展「複雑なトポグラフィー―庭園」が10月23日(金)より香川県高松市内の特別名勝 栗林公園で開催される。
同展は今年2月に東京藝術大学とCSM、パリ国立高等美術学校、そしてシカゴ美術館附属大学の海外芸術系大学3校が締結した「グローバルアート国際共同カリキュラム」構築の連結協定の一環として開催されるもの。同プログラムでは連結大学が共同で授業科目を開設、教員・学生が互いに行き来しながら展覧会などを行うことになっており、今回の「複雑なトポグラフィー」展ではCSMから2名の教員と6名の学生が来日し、作品制作を行うなどしている。
会場となる栗林公園は、300年以上前の庭の雰囲気をそのまま残す南庭と、明治期に公園として整備された北庭、6つの池、13の築山から構成されている四国唯一の特別名勝として知られる。展覧会では日英18組のアーティストが庭園の多面性を捉え、その歴史をリサーチしながら自然環境や自然に内在する人工性などに関する議論を重ね、現代の文脈に読み替えて表現。庭園の歴史、文化、政治的表象やそれらに付随する建築的・デザイン的機能、また日英間の庭/ガーデンの概念における差異や心象風景としての庭などをテーマにした新作が展示される。
出展作家(教員)
グラハム・エラード&スティーブン・ジョンストン
O JUN
橋本和幸
ルイーザ・ミンキン
リンダ・デニス
ジェームズ・ジャック
出展作家(学生)
秋山拓
クリスタプス・アンサンス
イーヴァ・ウィルキンソン
菊間雄一郎
アリス・ケンプ
佐藤浩一
新庄恵依
新津保建秀
鈴木のぞみ
ジェームズ・テイラー
冨樫達彦
ニコラ・ロリーニ
キュレトリアル・アドバイザー
飯田志保子
【会期】2015年10月23日(金)~27日(火)
【会場】特別名勝 栗林公園(香川県高松市栗林町1-20-16)、商工奨励館および周辺
【開場】10:00~16:30
【料金】無料、ただし栗林公園入園料が必要(大人410円 小人170円)
【関連リンク】栗林公園