ベルギーとの国境に近いフランドル地方、フランス北部にあるリールはパリから高速鉄道TGVで1時間余り、同国で4番目に人口の多い大都市である。新古典主義様式の優雅な外観、質量ともに優れたコレクションを誇るリール宮殿美術館で現在、「生きる歓び」をテーマにした展覧会が開催されている。
太陽、愛、家族、幼少時代、遊び、ダンス、祭り、笑い… 生きる歓びを表現した作品が並び、美術館全体が祝祭気分に溢れる。ニキ・ド・サンファールの「黄色いナナ」が入口で来館者を迎え、アトリウムから展示室まで、壁全体を使ったマーク・ハンドフォースのインスタレーション「日の出」が導いていく。
古代より現代アートまで100点以上の作品が、「太陽の下で」「幸せな瞬間」「つながり」「歓喜」「楽しげな身体」「笑い」という6つのテーマに沿って紹介される。テーマ毎に選ばれた色彩に包まれた展示室には映像や音楽が流れ、来館者を幸せな気持ちにさせる。主な出品作家は、ヴェロネーゼ、フランス・ハルス、ファン・ホントホルスト、シャルダン、フラゴナール、ブーシェ、カルポー、ロダン、ルノワール、クズネツォフ、ムンク、モーリス・ドニ、デュフィ、ピカソ、レジェ、リキテンスタイン、村上隆、アンドレ・セラーノなど。
【会期】2015年9月26日(土)~2016年1月17日(日)
【会場】Palais des Beaux-Arts de Lille(Place de la République 59000 Lille)
【TEL】+ 33-3-20-06-78-00
【開館】月曜14:00~18:00、水・木・金曜10:00~18:00、土・日曜10:00~19:00、12月17日・24日・31日(木)は17:00まで
【休廊】火曜、11月1日(日)、12月25日(金)、2016年1月1日(金)
【料金】一般7~10ユーロ、12歳以下無料、16:30以降割引
【関連リンク】リール宮殿美術館