イギリスの美術雑誌『ArtReview』が毎年恒例となっている「Power 100」を発表した。
「Power 100」は同誌が2002年より世界の美術界で最も影響力のある人物100名をランク付けしているもので、2015年の1位にはイワン&マヌエル・ワース夫妻が輝いた。同夫妻はチューリッヒ、ロンドン、ニューヨークなどでギャラリー「Hauser & Wirth」を展開、昨年には英国サマセット州にもスペースをオープンさせており、同誌は「作品の販売とプロモーション方法を大きく変えた」と評している。ギャラリストが1位となったのはガゴシアンギャラリーを率いるラリー・ガゴシアン(04年、10年)以来2組目。
なお2位には今年ロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・アーツで個展開催を果たした中国人アーティスト、アイ・ウェイウェイがランクイン。昨年の15位から大きく順位を伸ばした。このほかトップ10にはギャラリストのデイビッド・ツヴィルナー(3位)、サーペンタイン・ギャラリーのディレクターを務めるハンス・ウルリッヒ・オブリストとジュリア・ペイトン・ジョーンズ(4位)、テートディレクターのニコラス・セロータ(5位)、ラリー・ガゴシアン(6位)などが名を連ねるが、アーティストは前述のアイ・ウェイウェイに加え、8位のマリーナ・アブラモヴィッチのみとなった。
また日本人ではアーティスト・草間彌生が53位(昨年52位)、東京都現代美術館チーフキュレーター・長谷川祐子が90位(昨年同様)にランクインした。
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