全ては「北斎漫画」から始まった
六本木ヒルズで開催されている、ビジネスパーソン向けにアートを読み解くトークセッション『六本木アートカレッジ』。その一環として「マンガ」文化のルーツの一つとして北斎漫画をとらえ、 現代の「マンガ」へとつなげていこうという講座『世界で「マンガ」を語るためのTHE入門~全ては「北斎漫画」から始まった~』が11月16日(月)に開催される。
同講座は凸版印刷株式会社のデジタルアーカイブ技術をもとに制作されたバーチャル・リアリティ(VR)作品を鑑賞しながら、日本美術の真髄に迫るToppan VRセミナーシリーズのひとつ。日本の代表的な文化の一つである「マンガ」について、その起源とも言われる「北斎漫画」の真髄に迫る同講座では、北斎が生み出した日本の「マンガ」の源流ともいえる数々の表現に着目し、大画面で大きく映し出しながら読み解く。また江戸の出版・マーケティングの力を現代のマンガとも比較し、世界まで巻き込むブームにつながった秘訣を考察する。
語り手は大学時代より「北斎漫画」に魅せられ、古美術商を営む傍らで蒐集を続け1,500冊ものコレクションで世界的なコレクターとして名をはせる浦上満氏。また聞き手として、過去から現代までメディアとしての「マンガ」を考察するWEB連載『マンガは拡張する』を発信し続けている山内康裕氏が登壇。凸版印刷が独自のVR技術を用いて開発した高精細なアーカイブデータを大画面で楽しむデジタルツール「Touch the 北斎漫画」によって、膨大な北斎のスケッチブックの中から普段では見ることのできない北斎の描いた線の細部にまで迫る。
なお同講座では、浦上氏のコレクションも多く出展され話題を読んでいる「SHUNGA春画展」(東京・永青文庫で12月23日まで)開催の裏話に触れながら、現代における江戸文化発信の現況についても探っていく。
【日時】2015年11月16日 (月) 19:00 ~20:30
【会場】アカデミーヒルズ(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階)
【料金】4,000円(税込)
【申込み】アカデミーヒルズ公式サイト
【申込期日】2015年11月16日(月) 15:00
【定員】150名 ※定員になり次第締切り
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