現代美術の保存と修復に関するシンポジウム、国立国際美術館で12月開催

2015年11月19日 15:15 カテゴリ:最新のニュース

 

「過去の現在の未来 アーティスト,学芸員,研究者が考える現代美術の保存と修復」

 

昨年4月に発足した京都市立芸術大学芸術資源研究センターが現代美術の保存と修復をテーマにしたシンポジウムを12月5日(土)に国立国際美術館で開催する。

 

文化庁平成27年度メディア芸術連携促進事業「タイムベースト・メディアを用いた美術作品の修復/保存に関するモデル事業」として、古橋悌二《LOVERS》(1994年)の修復と保存をはじめとする、現代美術の修復と保存の調査研究を行っている同センター。現代美術作品は従来の絵画や彫刻と異なり、様々な技術や素材を用いて作られているため、その修復と保存には様々な課題が生じはじめている。

 

今回のシンポジウムは国際シンポジウム「現代美術をコレクションするとは?」(2014年)など現代美術の保存と修復の考察に取り組んできた国立国際美術館との共催で、アーティスト、学芸員、研究者という3つの異なる立場から現代美術の保存と修復の意義課題について考察する。発表者は以下の通り。司会は京都市立芸術大学芸術資源研究センター准教授・加治屋健司氏。

 

 

■発表者

石原友明(アーティスト、京都市立芸術大学美術学部教授、同芸術資源研究センター所長)

「ゾンビとフランケンシュタイン 保存と修復」

 

植松由佳(国立国際美術館主任研究員)

「国立国際美術館におけるタイム・ベースド・メディアの保存修復ケーススタディ 高谷史郎《optical flat / fiber optic type》」

 

金井直(信州大学人文学部准教授)

「アルテ・ポーヴェラの古色(パティナ)と抗老化(アンチエイジング)」

 

マルティ・ルイツ(サウンド・アーティスト、バルセロナ大学美術学部研究員)

「バシェの音響彫刻の修復と保存 インタラクティヴな芸術作品の動態保存への挑戦」

 

【日時】2015年12月5日(土) 13:30~17:00(13:00受付開始)

【会場】国立国際美術館 B1講堂(大阪府大阪市北区中之島4-2-55)

【料金】無料(事前申込み不要)

【問合せ】芸術資源研究センター事務局 Tel:075-334-2231 Mail:arc@kcua.ac.jp

【関連リンク】芸術資源研究センター

 


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