三菱商事株式会社が、米国ワシントンD.C.のフリーア美術館及びサックラー美術館への支援として、2015年11月から2020年9月末までの約5年間で100万米ドル(約1.2億円)を拠出することを決定し、11月21日、フリーア美術館にて調印式が行われた。民間企業が両美術館に支援を行うのは初めてのこと。
両美術館を含む全19の博物館・美術館で構成されるスミソニアン博物館は、全米最大の1億3800万点の収蔵点数を誇り、年間約2,800万人が訪れる。なかでもフリーア及びサックラー美術館には俵屋宗達「松島図屏風」、「雲龍図屏風」や葛飾北斎「雷神図」等の国宝級の作品をはじめ、約4万点の日本を中心とした東洋関連の美術品を収蔵し、日本文化・芸術発信の中心となっている。
同社の寄付は、常設展、2017年春に開催予定の企画展「歌麿展」の他、両美術館と日本の美術館との結びつきを深めるための日英バイリンガルのコーディネーターの養成、日米キュレーターの交流プログラム費用、ウェブサイトのバイリンガル化等に充てられる予定。
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