メディアアートのトップランナーとして、また音楽家アルヴァ・ノトの名前でも知られるカールステン・ニコライが代官山のアートフロントギャラリーで個展を開催する。
カールステン・ニコライは1965年旧東ドイツのカールマルクスシュタット生まれ。90年代に美術家としてベルリンで活動を始め、97年にはドクメンタXに出展。その後も欧米各地で展覧会を開く一方、アルヴァ・ノトの名前で電子音楽でも知られるようになり、ファクシミリ音やクリック音にまで音楽の領域を広げるなど視覚アートと音楽の世界を自由に行き来しながら活動の場を広げてきた。また日本では、ワタリウム美術館、キャノンアートラボなどで観客とのインタラクティブな作品を発表。2014年の第17回文化庁メディア芸術祭ではアート部門大賞を受賞し、同年の札幌国際芸術祭2014にも参加。また今年に入ってからは西武渋谷店の入り口にインタラクティブな作品を設置するなど高い注目を集めている。
今展では、bausatz noto ∞ – color vinyl display, 1998/2015 を中心に展示。同作はニコライが手がけたレコードと4台のターンテーブルがセットになっており、回転速度を変えたりしながらエンドレスにループで音を再生、4つのレコードを組み合わせることで音のパターンには無限大の組み合わせがあり、作品そのものが音楽を作り出す装置ともなっている。もとは1998年に発表されている作品だが、今回はその新作のカラーバージョンの日本初公開となる。
【会期】2015年12月4日(金)~23日(水)
【会場】アートフロントギャラリー(東京都渋谷区猿楽町29-18 ヒルサイドテラスA棟)
【TEL】03-3476-4869
【休廊】月曜
【開廊】11:00~19:00
【料金】無料
【関連リンク】アートフロントギャラリー
■オープニングパフォーマンス
【日時】2015年12月4日(金) 19:00~ ※ドリンクあり(有料)