フランス・ヴェルサイユ宮殿は今年の個展開催アーティストをオラファー・エリアソンに決定したと発表した。
ヴェルサイユ宮殿は2008年より毎年一人のアーティストをフィーチャーし、大規模な個展を開催。これまでジェフ・クーンズ(08年)、村上隆(2010年)、李禹煥(2014年)、アニッシュ・カプーア(2015年)などが個展を開催しており、2013年からはアルフレッド・パックマンがキュレーションを担当している。
今年作品を発表するオラファー・エリアソンは1967年コペンハーゲン生まれ。テート・モダンのタービンホールで人口の太陽と霧を出現させる『The weather project』 (2003年)で世界に衝撃を与え、ニューヨークでは巨大な滝のインスタレーション『The New York City Waterfalls』(2008年)を展示。またヴェネチア・ビエンナーレにも複数回参加してきた。日本では2005-06年に原美術館で日本初の個展「影の光」を開催。近年では森美術館の「シンプルなかたち展」(2015年)や「六本木アートナイト2015」で作品を展示。アートナイトでは太陽電池式の小さなライト『リトル・サン』(世界で電気が供給されていない地域にいる人々に綺麗で安定的な電気を届けるためのソーシャル・ビジネスとして立ち上げたプロジェクト)を2000個近く使用し、リトル・サン・ガーデンを演出したことも記憶に新しい。
今回の決定に関しエリアソンはtwitterで「とても興奮している」とコメント。またステイトメントでは「ヴェルサイユのようなアイコニックな場所で展示できることにゾクゾクしている」としている。
Very excited to announce upcoming exhibition at Versailles this summer! @CVersailles
https://t.co/IW5v3KLc4k pic.twitter.com/OWfv0ZaeT8
— StudioOlafurEliasson (@olafureliasson) 2016, 1月 28