六本木クロッシング2016:僕の身体(からだ)、あなたの声
森美術館が2004年より3年に一度、日本のアートシーンを総覧する定点観測的な展覧会として開催してきた「六本木クロッシング」が今年5回目の開催を迎える。
「僕の身体(からだ)、あなたの声」と題された今回は、日本、韓国、台湾の4人のキュレーターによって選ばれた20組のアーティストが登場。独自のリサーチによって個の事象やストーリーにスポットを当てる作品を制作しているアーティストの眼差しを通して、歴史や身体、性、風景についての新たなイメージを描き出す。展覧会は「自己と他者、身体とアイデンティティの関係性」、「過去との新たな出会い」、「独自の視点で描く、オルタナティブな物語」、「人と「モノ」の新たな関係性を探る」、「変容するジェンダーへの意識と未来の可能性」などのテーマを扱う。
森美術館の荒木夏実は今回の展覧会について、グローバル社会やITの発達、SNSなどの普及が「自己と他者を隔てる身体の捉え方や人間関係の意識にも影響を与え、これまで当たり前のように考えられてきた社会制度や権力構造、男女の役割などさまざまな価値観に関する見直しが求められている」とし、「過去と未来、自己と他者が交錯する感覚を、アートを通して味わいながら、世界と自分との新たな関係性を探る」とコメントを寄せている。
出展アーティスト
ジェイ・チュン&キュウ・タケキ・マエダ
藤井光
後藤靖香
長谷川愛
石川竜一
片山真理
小林エリカ
ナイル・ケティング
松川朋奈
ミヤギフトシ
毛利悠子
百瀬文
西原尚
野村和弘
佐々瞬
さわひらき
志村信裕
高山明
山城大督
ジュン・ヤン
【会期】2016年3月26日(土)~7月10日(日)
【会場】森美術館(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階)
【TEL】03-5777-8600(ハローダイヤル)
【休館】無休
【開館】10:00~20:00(火曜は17:00まで、ただし5月3日は22:00まで、いずれも入館は閉館30分前まで)
【料金】一般1,800円 高校・大学生1,200円 4歳~中学生600円 65歳以上1,500円
【関連リンク】森美術館