今も昔も美術にとって大切なテーマの1つであり続けている「はだか」や「性」を取り上げるトークイベント「はだかと美術のエトセトラ 美術と性のABC」が青山ブックセンターで2回にわたって開催される。
2014年の夏、愛知県立美術館で開催された「これからの写真」展に出品された鷹野隆大氏の作品が、わいせつ物の陳列にあたるとされ、愛知県警より美術館に撤去の指示がなされ、鷹野氏はこれに対し撤去ではなく、白い布で作品の半分以上を覆うことで対応した。また東京国立近代美術館美術課長の蔵屋美香氏は、2011年に「ぬぐ絵画―日本のヌード1880-1945」展を企画し、大きな話題を集めた。
今回、「作る」立場の鷹野氏は実際どのようにこのテーマに取り組んでいるのかを語り、「解釈する」立場の蔵屋氏は、東西の歴史を踏まえつつ、昔から今に続く問題点を洗い出す。立場の異なる二人のディープなやり取りを通して、はだかと美術の複雑な関係を考える。
第1回歴史編
【日時】2016年2月27日(土) 18:00~20:00
主に蔵屋美香氏が、鷹野隆大さんを質問役に、はだかや性を扱う古今東西の美術作品についてトーク。明治の日本で起こった抱腹絶倒の騒動の数々も紹介。
第2回現代編
【日時】2016年3月12日(土) 18:00~20:00
主に鷹野氏が、蔵屋氏を質問役に、自身の作品について、こんにちの性をめぐる表現について、それを取り巻く環境について話す。
【会場】青山ブックセンター本店 小教室
【料金】5,400円(税込)
【定員】45名
【申込】青山ブックセンターウェブサイトまたは電話、店頭、メールにて申し込みのこと。詳細は関連リンク参照。
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