イギリスのテートブリテンは現地時間22日、2017年2月から過去最大規模となるデイヴィッド・ホックニーの回顧展を開催すると発表した。
同展はホックニーのペインティングやドローイング、写真、映像などを総合的に展覧するもので、フランスのポンピドゥーセンター、アメリカのメトロポリタン美術館と共同開催、両館に巡回。1960年代から現在まで、約60年間の活動を約160点で紹介する。
今展についてホックニーは「初期の作品を含め、数十年前の作品に立ち戻れるのは嬉しい。今の私にとってそれらはまるで古い友人のようだ。展覧会で私の生涯を振り返るとともに、私の最近の作品のルーツが過去の経過にどのように現れているのかを楽しんでもらいたい」とコメント。
またテートブリテンディレクターのアレックス・ファーカーソンは「ホックニーは間違いなくイギリスで最も重要な現存作家の一人。ホックニーが戦後美術や文化に与えた影響は計り知れない。今展はその軌跡を見る絶好の機会になるだろう」と語っている。
なおホックニーは2012年のロイヤル・アカデミー・オブ・アーツでの展覧会で60万人の入場者数を記録。今年7月からは肖像画に焦点を当てた個展「David Hockney RA: 79 Portraits and 2 Still Lifes」も開催される。