1964年に初出展、解散の72年まで具体美術協会の会員であった今井祝雄が歴史的展覧会を再現する試みがユミコチバアソシエイツで3月4日より開催される。
今井は1946年大阪市生まれ。白のレリーフ作品を中心に、平面でありながらも空間や物質を意識させる美術的なアプローチを試みてきた一方、高度経済成長に伴い発展する情報化社会に関心を寄せ、写真や映像等のメディアにも取り組んできた。1966年11月には銀座松屋デパート8階で開催されたインターメディアな歴史的展覧会「空間から環境へ」展に参加。
当時20歳だった今井は、白のラバースクリーンを電動で隆起・伸縮させ、そこにスライドプロジェクターでイメージを投影するという実験的なインスタレーション作品「白のイヴェント×映像」を発表。このことは、それまで今井が具体で発表をしてきた白の作品と、具体解散以降現在も継続している映像メディアを使用した制作活動とが結びつく契機となった。
「空間から環境へ」展の開催から50年の節目を迎えた今年、会場では当時のインスタレーションを一部刷新する形で再現して展示。また展覧会の開催に合わせ、昨年今井が出展した東京国立近代美術館「Re:play 1972/2015―『映像表現’72』展、再演」の担当学芸員である三輪健仁、今展出展作品のために今年になって撮りおろしたスライドの提供をしている鷹野隆大(写真家)の三者によるトークイベントを開催する。
【会期】2016年3月5日(土)~4月2日(土)
【会場】Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku(東京都新宿区西新宿4-32-6 パークグレース新宿#206)
【休廊】日・月曜・祝日
【開廊】12:00~19:00
【関連リンク】Yumiko Chiba Associates
■オープニングレセプション
【日時】3月5日(土) 18:30~20:30
■トークイベント
【日時】3月5日(土) 17:00~18:30
【申込方法】件名を「トークイベント参加」とし、本文に参加人数、氏名、電話番号を明記のうえ、event@ycassociates.co.jp までメールにて申し込み。
※定員(20名)になり次第、受付終了。