東京国立近代美術館が桜の開花で華やぐ季節に合わせ、2つの展覧会を中心にした春のイベントを開催する。
所蔵品展であるMOMAT コレクションでは特集「春らんまんの日本画まつり」(3月8日~5月15日)として、水面に散る桜を描いた名作、川合玉堂《行く春》をはじめ菱田春草《賢首菩薩》、《王昭君》(寄託作品[善寳寺蔵]、3月23日~5月15日展示)などの重要文化財を一挙公開。《王昭君》は寄託後初めての公開で、同じく重要文化財の《賢首菩薩》を含めて菱田春草作品約10点を展示。さらに「安田靫彦展」に関連して「靫彦★リコメンド」と題し、靫彦がコメントを寄せた日本画を紹介するコーナーも設けられる。作品保存のため展示期間が限られるこれらの作品を、まとめて展覧できる年に一度の貴重な機会だ。
また東京国立近代美術館では40年ぶりの回顧展となる「安田靫彦展」(3月23日~5月15日)では重要文化財の《黄瀬川陣》をはじめ歴史上の人物や場面を描いた代表作約100点により、その優美な歴史画の魅力を紹介。
このほか千代田のさくらまつり期間中(3月25日~4月3日予定)は同館2階テラスでレストラン「ラー・エ・ミクニ」がフード、ドリンク、スイーツなど桜の季節の特別メニューをテイクアウト販売するほか、前庭には特設のお休み処が開設される。なお千代田のさくらまつりの無料シャトルバスが4月2日、3日限定で運行し、同館にも停車するのでぜひ利用したい。
■MOMAT コレクション 特集「春らんまんの日本画まつり」
【会期】3月8日(火)~5月15日(日)
【会場】4-2 階 所蔵品ギャラリー
【料金】一般430円 大学生130円 ※高校生以下および18 歳未満、65 歳以上、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料
■「安田靫彦展」
【会期】3月23日(水)~5月15日(日)
【会場】1階 企画展ギャラリー
【料金】一般1,400円 大学生900円 高校生400円
※「頼朝・義経券」(観覧券2 枚セット)2,500 円(4月17日まで販売)
※中学生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1 名)は無料
※上記料金で入館当日に限り、MOMATコレクションも観覧可。
【特設サイト】http://yukihiko2016.jp/
【関連リンク】東京国立近代美術館