東京都写真美術館、16年度は杉本博司やウィーラセタクンの個展を開催へ

2016年03月09日 14:23 カテゴリ:最新のニュース

 

2014年9月から大規模改修工事に伴い休館している恵比寿・東京都写真美術館のリニューアル第一弾展覧会および16年度の展覧会ラインナップが判明した。来年度は杉本博司の個展にはじまり、アピチャッポン・ ウィーラセタクンの国内公立美術館初個展、恒例の恵比寿映像祭など5つをラインナップしている。

 

■総合開館20周年記念「杉本博司」(仮称) 9月3日~11月13日

〈ジオラマ〉〈劇場〉〈海景〉等の大型カメラを用いた精緻な写真表現や、〈フォトジェニック・ドローイング〉〈放電場〉等、写真の発明や科学研究に基づいた写真作品などで、写真界のみならず、現代美術やデザイン界等で多大な影響を与え、近年では歴史をテーマにした論考に基づく展覧会や、国内外の建築作品を手がけるなど、多岐に渡る活動で注目を集めている。今展では、作家の制作の原点である写真に焦点を当てながら、最新の作品やインスタレーションを紹介し、分野を超えて展開される多様な表現から、作家の世界観、歴史観に迫る。

 

■総合開館20周年記念 「日本の新進作家 vol.13 東京・TOKYO」(仮称) 11月22日~2017年1月29日

シリーズ第13回目となる「日本の新進作家」展では総合開館20周年を記念し、6人の新進作家、小島康敬、佐藤信太郎、田代一倫、中藤毅彦、野村恵子、元田敬三によって表現された「東京」をテーマにした展覧会を開催する。

 

■総合開館20周年記念 「東京都写真美術館 コレクション展 東京・TOKYO」(仮称) 11月22日~2017年1月29日

「東京を表現、記録した国内外の写真作品を収集する」という東京都写真美術館の収蔵方針のもとに収蔵された珠玉のコレクションの中から、現代作家の作品を中心に紹介する。

 

■総合開館20周年記念 映像展 「アピチャッポン・ ウィーラセタクン」(仮称) 12月13日~2017年1月29日

タイ出身で、映像作家、映画監督として世界的な活躍を展開するアピチャッポン・ウィーラセタクン(1970-)の個展。 ウィーラセタクンは、タイの東北地方を舞台に、伝説や民話、個人的な記憶や夢などを題材に、静謐かつ叙情的な映像作品で高い評価を受けてきたアーティスト。国内の公立美術館初の個展となる今展では、移民や格差など、過去に紹介されることが少なかった社会的側面にも焦点をあてた作品も紹介する。

 

■総合開館20周年記念 「第9回恵比寿映像祭」(仮称) 2017年2月10日~2月26日

東京都写真美術館全館を使って、展示、上映、ライブ・イベント、講演、トーク・セッションなどを複合的に 行うアートと映像の祭典。リニューアル・オープン後、初の開催となる第9回は、会期を前年度より5日間拡大して開催する。

 

【関連リンク】東京都写真美術館

 

 

 


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