妹島和世による「今まで見たことがない新しい特急車両」西武鉄道が18年度導入へ

2016年03月16日 11:28 カテゴリ:最新のニュース

 

 

西沢立衛との建築ユニットSANAAとして、金沢21世紀美術館やルーヴル=ランスを手掛けるなど世界的に活躍。2010年にプリツカー賞を受賞した建築家の妹島和世が、西武鉄道が2018年度に導入を予定している新型特急車両のデザインを手掛けることが分かった。

 

西武鉄道の発表によると、この特急車両は12年に100周年を迎えた同社が、次の100年に向けたフラッグシップトレインとして新造するもの。現在運行している10000系車両「ニューレッドアロー」以来四半世紀ぶりの特急車両新造となる。コンセプトは「いままでに見たことのない新しい特急車両」で、デザインコンセプトの策定、外観・内観のデザインを妹島が担当。都市や自然の中にやわらかく風景に溶け込むデザインで、みんながくつろげる「ただの移動手段ではなく、目的地となる特急」を目指す。

 

鉄道車両のデザインは妹島にとっても初めて。妹島は「建築と一番違うのはいろいろな場所を走ることが出来ることだと思います。秩父の山の中や都心の街の中と、いろいろな風景の中を走る特急が、やわらかくその風景と共にあるようになれたら良いなと思いました。また、たくさんの方々がみんな思い思いにくつろげるリビングルームのような、今日もまた乗りたいなあと思うような特急になればと思っています。」とコメントしている。

 

導入両数は56両(8両×7編成)、製作は日立製作所。

 

【関連リンク】西武鉄道 SANAA

 


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