第41回木村伊兵衛写真賞に新井卓の写真集『MONUMENTS』

2016年04月08日 18:44 カテゴリ:最新のニュース

 

第41回木村伊兵衛写真賞(主催:朝日新聞社、朝日新聞出版)の受賞者が、新井卓(あらい たかし)氏に決定した。対象作は、昨年PGIより刊行された写真集『MONUMENTS』。

 

本賞は写真家・木村伊兵衛(1901~74)の業績を記念し1975年に創設され、「写真界の芥川賞」とも称される。対象はプロ・アマ、年齢を問わず、昨年1月〜12月の間に優れた作品を発表した新人写真家。今回選考委員を務めたのは、過去に同賞を受賞した石内都、鈴木理策、ホンマタカシ、長島有里枝の写真家4氏と、佐々木広人・アサヒカメラ編集長。新井氏のほか受賞候補として挙がったのは、薄井一議、奥山由之、仲田絵美、西野荘平、春木麻衣子、水谷吉法、横田大輔ら7氏であった。

 

新井氏は1978年神奈川県生まれ。現在、神奈川県川崎市や岩手県遠野市を拠点に活動する。世界で最初の写真技法であるダゲレオタイプを使い表現する数少ない写真家の一人であり、2010年頃からは核災害に翻弄される人々や核の遺物を<小さなモニュメント>として記録し続けてきた。受賞作の『MONUMENTS』では2011年以降の福島、広島、長崎とアメリカ各地の核のモニュメントを巡る旅を、日々撮影するダゲレオタイプ・シリーズや、テキストとともにまとめあげた。

 

授賞式は4月22日(金) に、東京・竹橋の如水会館で開催。新井氏には賞状と賞牌、副賞100万円が贈られる。同日より、受賞作品展が東京・新宿のコニカミノルタプラザ ギャラリーCでスタートする。

 

 

第41回木村伊兵衛写真賞 受賞作品展
【会期】 2016年4月22日(金)~5月3日(火)
【会場】 新宿・コニカミノルタプラザ ギャラリーC (東京都新宿区新宿3-26-11 新宿高野ビル4F)
【TEL】 03-3225-5001
【休館】 無休
【開館】 10:30~19:00(入場は閉館15分前まで) ※最終日は15:00まで
【料金】 無料

 

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