坂茂建築設計+ボランタリー・アーキテクツ・ネットワークは熊本地震後の支援として、避難所用間仕切りシステムの提供を開始すると発表した。
この間仕切りシステムは、紙管と布で誰でも簡単に組み立てられるもので、カーテン布の開閉により避難所でもプライバシーを確保することができる。坂茂建築設計+ボランタリー・アーキテクツ・ネットワークは2011年の東日本大震災において、50カ所の避難所に1800ユニット(1ユニット=2m×2m)の間仕切りシステムを提供した実績がある。
坂茂はフランス・メッス市のポンピドゥー・センター別館や大分県立美術館など世界の文化施設の設計を手がける一方で、紙(紙管)や段ボールなどを使った難民キャンプシェルターをはじめ、自然災害被災者のための仮設住宅、教会などの建築に携わってきた。またオーストラリアでは地震で倒壊したクライストチャーチ大聖堂跡地に紙管によって仮設の大聖堂を建設、昨年4月のネパール地震でも被災者支援にためにシェルターを供給するなど、これまでにない発想で人道的活動を展開している。
同事務所によると坂本人による間仕切りシステムのデモンストレーションと避難所での設営を4月23日(土)に行う予定とのこと。場所は未定。
※4月22日追記
【日時】4月23日(土)/24日(日)
【場所】竹田市(大分県) / 南阿蘇村(熊本県) /益城町(熊本県)
またボランタリー・アーキテクツ・ネットワークではこの活動に対して寄付金の募集も行っている。振込先は以下の通り。
振込先:三菱東京UFJ銀行 東松原支店
口座番号:(普) 0036997
口座名義人:トクヒ)ボランタリーアーキテクツネツトワーク
なお振込の際は、下記メールアドレスまで連絡をしてほしいとしている。「避難所用間仕切りシステム」に関する問い合わせも以下同様。
アドレス:van@shigerubanarchitects.com
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